10/16の傍観車
最近、日本車におけるCVTの普及率が急速に高まっていますね。
これは、オランダ・バンドーネ社のCVTベルトに関する特許が切れたことが直接の引金になっているんですが、まだまだ技術自体、発展途上であるため、各社の出来・フィーリングには大きな差があるのも事実です。
でも、私が思うに、早くからこれを手がけてきた日産(元は富士重工)やホンダには一日の長があるようです。
CVT技術の中でも一番難しいのが、発進・停止時のクラッチ断続です。初期の富士重工製CVTでは電磁クラッチを制御するのに四苦八苦していたようですが、最近はトルコンを併用することで、この問題は各社共ほぼクリアできたといっていいでしょう。
次は、加減速時の変速比制御でしょうね。これも今ではコンピュータの普及で、プログラム次第ということになりました。でも、これは開発者の匙加減によるところが大きいため、各社CVTのフィーリングの差となって現れているのです。
日産やホンダのCVTは、ギアが噛んで引っ張り上げていくような加速感を巧みに演出していて、知らないで乗っていると、まるでロックアップ付トルコンATのようです。
その点、この分野で出遅れたトヨタのものは、なかなかCVT独特のもたつくような加減速感を払拭できないでいたんですが、新型ヴィッツのCVTでようやく他社に追いついたかな、という印象です。
さらには、シーケンシャルモードの使い勝手・フィーリング向上もこれからの課題であり、ますますCVTの技術競争は激しくなっていくでしょうね。
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コメント
僕も前に乗っていたP11プリメーラがCVTでした。最新型に比べると、やはり滑っている感じがあって違和感は残りましたが、変速ショックがないのはありがたいです。
Primera
投稿: primera | 2005年10月16日 (日) 11時17分
まいど、primeraさん(^_^)/
ホントに最近の日産車のCVTにはハズレがないですね。その点、トヨタ車はまだまだかもしれません。
投稿: ヨシキ | 2005年10月16日 (日) 18時56分