気まぐれ試乗ログ・nano(メルセデスベンツ・Bクラス、トヨタ・カムリの巻)
今回のクルマはメルセデスベンツ・Bクラスとトヨタ・カムリです。
というわけで、今日この2台を試乗してきたんですが、いろいろ考えた結果、マイホームページの気まぐれコラムにアップするまでもないかなぁという結論に至りまして、ここに「気まぐれ試乗ログ・nano」として簡単な感想を書くことにしました。
まずはメルセデスベンツBクラスからです。
このクルマ、名前こそ新しいので、AクラスとCクラスの間を埋める新カテゴリーかと思いがちですが、実際は以前あったAクラス・L(ロングボディー)の後継モデルなのです。
でも、新しい「クラス」を名乗る以上、顔つきも変えたほうが良かろうという判断があったんでしょう、ぱっと見は随分ごついミニバン風なものになりました。リアもAクラスのカジュアルライクなものからCクラス以上のセダンが採用しているような高級感のあるものになっています。
ただ、正直私はこのスタイリングにあまり魅力を感じませんでしたね。一応クルマとしてまとまってはいるものの、Aクラスのような明快で筋の通った主張がカタチに表れていなく、斬新さも薄かったからです。
内装も若干テイストの差はあれほぼ同じでした。全長が伸びた分はラゲッジスペースに約80パーセント、ボンネットに20パーセントくらい費やされたかなあというところです。従って乗員空間自体はAクラスもBクラスも大して変わりません。
そして試乗した感じも両車で変わるところはなく、およそ70kgの重量増加分も体感出来る程の影響は出ていませんでした。この辺はマイホームページ、第86回気まぐれコラム・Aクラスの巻をバックナンバーでご覧下さい。
総評としては、持てる性能を余すことなくスタイリングに表現し切った感のあるAクラスに比べ、このBクラスは何となく緩慢な印象が拭えないので、ミニバン激戦区のここ日本では難しいかな?というところです。
次はトヨタ・カムリです。
このクルマ、アメリカでは超がつくほどのベストセラーカーなんですが、その分、日本市場のことは考えられていませんね。全幅1820mmというのがその良い例で、日本を主眼においているなら絶対1800mmに抑えていた筈です。
スタイリング、特にフロントマスクは鼻を摘んだような「キツネ顔」で、トヨタとしては異例なキツさです。またエスティマ同様、ライバルのホンダ車(この場合はアコード)を相当意識しているのが随所にうかがわれます。
室内空間はサイズ相応のゆったりしたもので、内装もオフホワイトの革張りシート・トリムに明るい木目のアクセントを効かせたいかにもおおらかなアメリカン調です。そういえば、以前のマゼラーティにもこんな内装のクルマがありましたね。ということで個人的には好きなインテリアです。
そして試乗した感想ですが、一言で言って「緩い気持ちよさ」を感じさせてくれるというものでした。頑健な建て付けでピシッと芯が通ったような乗り味のゲルマン車とは対極にあるんですが、これはこれで新鮮でよかったですよ。また、いくら緩いとはいえ、そこは最新のトヨタ車ですから押さえるところは押さえてあり、往年のアメ車のような「腰砕け感」はありません。
総評としては、サイズさえ許容できるならば、こんなクルマもいいんじゃないですか?というところですね。
| 固定リンク
コメント
まいど、primeraさん(^_^)/
おっしゃる通りですね。
でも、ヨーロッパにおけるミニバンブームはホンモノのようですよ。
投稿: ヨシキ | 2006年2月 6日 (月) 06時19分
Bクラス、新聞広告見ました。ネックはやはり値段かなと。最低グレードでも300万超。中間グレードで400万弱。だったら、Cクラスを買いたいと思うのは僕だけでしょうか。勿論、スペースユーティリティはセダンの比ではないでしょうが、こうした輸入車を買う人がどこまでそういった目的で車を選ぶのか。
Primera
投稿: primera | 2006年2月 6日 (月) 00時22分