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2007年10月13日 (土)

気まぐれ試乗ログ・nano(トヨタ・マークXジオ、ヴァンガード、カローラルミオンの巻)

 このところ立て続けにリリースされたトヨタの新車を一挙に見てきたので(マークXジオは試乗もしました)、簡単な感想を気まぐれ試乗ログ・nanoとして書くことにします。

 それにしても今夏以降のトヨタは怒涛の勢いですよね。やはり東京モーターショーの年は違います。ただ、どのクルマを見ても派生車種的な色合いが濃く、骨格となるプラットフォームも、ディーラーでは頑なに新設だと言い張るものの、既存のものを組み合わせたか流用しているというのが実態のようです。それでは、それぞれのクルマについて見ていくことにしましょう。

 まず、マークXジオからです。

 このクルマ、名前こそマークXですが、ハードはオーリス・ブレイドの流れを汲むもので(したがってFFベース)、位置付けとしてはブレイドのストレッチバージョンといったところでしょうか。ただ、高級感のある独立4座+格納式3列目シートというステーションワゴンとミニバンのクロスオーバー的コンセプトには若干新味もあるため、注目度は高いかもしれません。

 外観は、部分的にマークXとの共通点を感じさせるものの、全体のシルエットはどことなくずんぐりむっくりした感じで垢抜けない印象・・・・、また内装は高級感を演出しようとしているのは分かりますが、やはりそこはオーリスベースなのでセダンより格下の印象は否めません。ただ、各部の造りや建付け、シートアレンジ、室内・荷室空間などはどれも一定のレベルをクリアしており、まずまず満足のいくものでした。

 V6・3.5リッターエンジンにシーケンシャルモード付6速ATを組み合わせた最上級グレードの350Gに乗りましたが、エンジンパワーが勝ち過ぎて持て余すというようなことも無く、気持ちよくドライビングが楽しめました。乗り味は最近のトヨタ車の特徴である重厚感・しっかり感を前面に押し出したゲルマン風味付けで、いかにも信頼できそうなものです。取り回しの良さは車格相応ですが、特に問題となるところはありませんでした。でも、このグレードに標準の225/45R18というサイズのタイヤだけは、ロードノイズが大きいので、ちょっと考えものだと思いましたね。

 さて、試乗を終えての感想は、「どうにも印象の薄いクルマだなぁ」というもの。似たようなサイズのクルマにホンダのオデッセイがありますが、あちらの方がすべてにおいて理想的でありながら使い勝手が良く、更にはオリジナリティーも高いため、この勝負はジオにとって苦しいものとならざるを得ないでしょう。

 次に同じディーラー扱いのヴァンガードについて少し書くことにしましょう。

 このクルマは簡単に言うとアメリカ版RAV4なんですが、日本仕様は随分高級志向が強く出ています。実際、3列シートを持つSUVということで反響も大きく、直近の受注台数はなんと目標の3倍にも及んでいるそうです。

 実車の印象は、まさにRAV4のロングバージョンそのものであり、インテリアのデザインなどもほぼ同じです。ただ、各部に高級なマテリアルが使われており、プレミアム度は確かにRAV4より高いと思います。また全車AWDで、ESP連動ヒルディセントコントロール(トヨタではDACと呼ぶ)が標準で付くというのも優位な点でしょう。

 あとは、ホイールベースが100mm延長され、重量が約100kg増えた分、どれだけ操安性に影響を与えているかですが、トヨタのことですから恐らくその辺は抜かり無くやっているものと思います。

 そして、最後はカローラ・ルミオンについてです。

 このクルマもまたベースはアメリカで発売され人気となっているサイオンxBであり、これを日本向けにアレンジしたものです。何といっても特徴はその四角四面なスタイリングで、フルモデルチェンジを機に思いっきり「ワル仕様」となってしまったbBの代わりとなろうことは想像に難くありません。実際、先代bBからの代替を考えるユーザーがとても多いそうです。

 ただ、そのスタイリングはどこか垢抜けなく、私にはやはり野暮ったく見えてしまいます。どうしてトヨタがデザインすると皆このようになってしまうんでしょうね?ホントに不思議です。日産のキューブなんかは同じ四角でもあんなにモダンに見えるんですが・・・・

 一方、内装は頑張っていると思いました。特に丸目4眼+デジタル文字表示のセンターメーターは良いアクセントとなっており、デザイン的にも面白いものです。その他、シートアレンジや室内・荷室空間等はさすがに3ナンバー化が功を奏しており、広々として使いでもありそうです。

 乗り味や操安性については、プラットフォームがオーリスと共通である点から、それ相応のものを期待出来るであろうと思います。

 それでは最後に総評です。

 今回の3車は、すべて全くの新規導入ながら、どこか新鮮味に欠ける気がします。これが派生車種の宿命というものなんでしょうか。また、外見だけ違うクルマが次から次へと出てくる状況はバブルの頃を思い出させ、私は何だか背中がゾクッとしましたね。(^_^;)

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コメント

ご指摘の点、全く同感です。国内用に5ナンバーサイズを守った、というと聞こえがよいが、実質的にプラットフォームはキャリーオーバーだったり、逆に革新的なコンセプトというと、実は輸出仕様のおこぼれに過ぎなかったり。

Primera

投稿: primerae | 2007年10月14日 (日) 23時17分

まいど、primeraさん(^_^)/

最近トヨタのディーラーでは、ホントにプラットフォームの話をするのを嫌がるんですね。

それだけ同じような話をするユーザーが多いということなんじゃないでしょうか。

投稿: ヨシキ | 2007年10月15日 (月) 06時33分

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