1/31の傍観車
真の贅沢さとは無縁かも知れませんが、最新の標準的なクルマの快適性は大したものだと思いますね。
外が極寒だろうが灼熱地獄だろうが、オートエアコンのボタン一押しで、適切な頭寒足熱の空調が得られるということも、考えてみれば、すごいことだと思いませんか?
特に、それをたかだか660ccのエンジンで実現している今の軽自動車には感服という言葉しかありません。
真の贅沢さとは無縁かも知れませんが、最新の標準的なクルマの快適性は大したものだと思いますね。
外が極寒だろうが灼熱地獄だろうが、オートエアコンのボタン一押しで、適切な頭寒足熱の空調が得られるということも、考えてみれば、すごいことだと思いませんか?
特に、それをたかだか660ccのエンジンで実現している今の軽自動車には感服という言葉しかありません。
かつて高級車の代名詞だった静かさは、今やコンパクトなEVでも簡単に実現できるようになりましたが、あの荘厳さだけは何物にも代えがたいと思います。
これは、絶対的空間の広さと、「調度品」といってもよい上質な内外装の各部材によるものに他なりません。そんな高級車の世界が失われることの無いことを祈るばかりですね。
昨日の高級クーペ、クルマ好きの方にはピンときたかもしれませんが、ジャガーXJ-Sの事を書いていたんですよね。
子供の頃、このクルマが豪邸の駐車場に停まっているのを見かけて、胸をときめかした記憶があります。
6リッターV12エンジンは、発進時もジェントルそのものといった静かさながら、あたかも巨大な建造物が動き出すかのような得も言われぬ荘厳な威圧感を伴っていましたね。
非情な経済学者の目で見ると、不合理の塊と言っても良い、旧車の大排気量V12エンジン搭載のクーペ。
乗員二名のために2トン以上の重量と全長5mの堂々たるサイズは、理解できないに違いありません。
でも、「真の豊かさの享受」とは、そんな中でこそ得られるものであり、私にはこれを否定することが出来ませんね。
すっかり定着した感のあるSUV人気ですが、身の回りにこの手のクルマが溢れてくると、改めてライトウェイトスポーツや旧車の大型セダンなどに目が行くのは、私が天邪鬼だからでしょうか。
一見、時代にそぐわない非合理的なスタイルに見えるものの、ユーザーにとっては、かけがえのない愛車である可能性もあるこれらのクルマ達。愛情を持って見守ってあげたいと思うのです。
黒いダイハツ・タフトを見かけました。
わが愛車、キャスト・アクティバの後継車としてデビューしましたが、正直、人気は「巨人ハスラー」に及びませんよね。
多くのユーザーの使用スタイルに合わせ、二人乗り+荷物を「バックパックスタイル」という形でアピールしたんですが、現実は厳しいようです。
魅力にあふれる往年のフランス車ですが、それらは決してオシャレさを狙って設計されたものではないと思います。
あくまで、フランス人固有の合理性が形になって表れたとみるべきではないでしょうか。まあ、それを「国民性」というのかもしれませんが、個人的には羨ましい限りですね。
往年のフランス車の魅力…
私が考えるには、穏やかで、ウィットに富んだ、庶民感覚のクルマという感じでしょうか。
ルノー・キャトル然り、シトロエン2CV然り、その造りを見ると驚くほどチープで簡素なんですが、そこにはユーモアがあり、日常を豊かに彩る要素があることに気付かされます。
いい意味で「小洒落た」存在なんだと思います。
パッソMODAについてもう少し…
このクルマの良さは何かと考えてみると、さりげないオシャレさだと思うんですよね。アグレッシブで刺激の強いデザインがまだまだ全盛のクルマの世界ですが、パッソMODAは、ごく控えめな存在感で、街中に溶け込んでいるのです。これは、言葉を変えれば「上品な存在」ということも出来、貴重な存在と言えるのではないでしょうか。
どこか往年のフランス車を彷彿させるスタイリングは、ダイハツデザインの真骨頂と言えるものだと私は思います。
白い現行3代目トヨタ・パッソMODAを見かけました。
あまりメジャーでは無いクルマですが、よく見るとなかなかオシャレなスタイリングだなと思いますね。
ちなみにこのクルマはダイハツからのOEMで、ブーンの姉妹車ということになります。
よく見ると、ステアリングなどもダイハツのものだったり、そういえば、全体のテイストもダイハツそのものだということに気が付きますね。
変わったクルマについてここ連日書いているんですが、個人的には、嫌いじゃないんですよね。
元来、天邪鬼な性格なのもあり、アヴァンギャルドなものに親近感を覚えてしまうところがあるのです。
今まで乗ったクルマで一番のお気に入りが、シトロエンBXと常々書いていることからも、察しはつくかと思いますが(^_^;)
ヴェロッサの事を書いていて思い出したんですが、トヨタという会社は、他にも、突拍子もないクルマをリリースしているんですよね。
その一つがWiLL VSです。奇しくもヴェロッサと同じ2001~4年の間に販売されていた5ドアハッチバックのクルマですが、デザインテーマが、なんと「ステルス戦闘機」ということで、実際、マンタのような独特なウェッジシェイプのスタイリングだったり、シフトレバーが操縦桿の形をしていたりと、とにかく風変わりなクルマだったという記憶があります。
ただ、ヴェロッサに比べると、今のデザイントレンドに近い印象も受け、案外、今あってもおかしくないモデルだなあとも思えるんですが…
シルバーのトヨタ・ヴェロッサを見かけました。
マークⅡの姉妹車として、2001年から2004年までの4年間足らずの間だけ販売されていたセダンですが、そのデザインは今見ても強烈ですね。
徹底したイタリアンテイストで、フロントマスクはアルファ、全体の印象はランチア・テージスという、当時のトヨタとしては異例なものでした。
あまりに突拍子もないデザインだったためか、販売的にはさっぱりだったそうで、今では希少車扱いということです。
個人的には、ずっと「パールホワイト嫌い」を自負してきたんですが、実際自分で所有してみると、そんなに悪いもんじゃないなと思うようになりましたね。
塗面の硬さはソリッドホワイトと遜色なく、無造作にタオルなどで水拭きしても、黒のように細かい傷が目立つなどというようなこともありません。
今では、思っていたより扱いやすい色だということを実感している次第です。
個人的にBMWといえば、白(アルピンホワイト)という印象があるんですが、皆さんはどうでしょうか?
元々、ロゴも青と白のプロペライメージでしたし、実際スポーティーなクルマにソリッドの白は良く似合います。
日本でこそ、近年は白と言えばパールホワイトの独壇場という状態ですが、欧米を見渡せば、今でもソリッドホワイトの人気は不動のものなんですよね。
BMWの2シリーズ・グランツアラーは、FFベースのミニバンということになりますが、古いクルマファンには、未だに違和感があるかもしれません。
長らく欧州のプレミアムブランドといえばFRという時代が続きましたが、これに最後までこだわっていたのがBMWというイメージがあります。
しかし、ミニで経験を積んだ後に登場したこのモデルは、最初から完成度が高く、ミニバンという人気のボディー形状も相まって、日本でも支持を得るに至りましたよね。
白いBMW・218dグランツアラーを見かけました。
BMWのディーゼルもすっかり定着した感がありますが、やはりあのエンジンの「カリカリ音」は他社に比べて大きめですね。
まあ、静かならいいというものでもありませんし、実際、BMWのディーゼルのドライバビリティーが第一級のものであることは皆、承知しています。
日産ルークスやスズキ・スペーシアなど、意欲作がひしめく軽トールワゴンですが、このジャンルのパイオニアであるダイハツ・タントや売上No.1を続けるホンダ・N-BOXの存在はやはり大きいですね。
安定のタントに対し性能のN-BOXという構図は当分続くんでしょうか。
現行、日産ルークス…ハイウェイスター(他社でいうカスタム)を良く見かけますね。
デイズをそのまま縦に伸ばしたようなスタイリングは、意外やよくまとまっていると思います。そもそも軽トールワゴンは、全幅に対して全高の寸法が大きいため、スタイリングに不安定な印象を与えがちなんですが、直線基調のボディーは、水平のラインを上手く使っているため、腰高な違和感を感じさせません。
このあたりは、ホンダのN-BOXをかなり研究した形跡があると思います。
紺色の現行3代目日産ルークスを見かけました。
初代はスズキ・パレットのOEM、2代目、現行は三菱との合弁事業によるものと、紆余曲折を経てきたこのモデル、やっと満足の行く出来になったと言えるのではないでしょうか。
特に進化を続けるプロパイロット(運転支援システム)の出来は、他社をリードするもので、最近の日産の売りになっています。
W126型メルセデスSクラスを徹底的に調べ上げて完成した初代レクサスLS(トヨタ・セルシオ)。
まずは、アメリカ市場で火が付き、その後、瞬く間に世界のプレミアムセダンとして認められるようになりました。
スタイリング的には、「メルセデスの呪縛」から逃れることが出来なかったというような印象でしたが、エンジンをはじめとする、あらゆる作動部分の静粛性は、Sクラスを大きく上回る出来で、トヨタがいうところの「おもてなしの心」を世界に知らしめたことは、鮮明に記憶に残っていますね。
W126型メルセデスSクラス…、高級車の規範となったこのクルマは、その後、レクサスLS(和名トヨタ・セルシオ)を生むきっかけとなったことでも知られています。
当時のトヨタのエンジニアは、それこそ、ビスの一本まで徹底的に分析し、このクルマを超える世界に通用するプレミアムセダンを作り上げようという漲るような思いがあったことは間違いありません。
メルセデス続きで、久しぶりに濃紺のW126型Sクラスを見かけました。
バブル期の日本では、ステイタスシンボルとして、子供でも知る存在だった560SELは、実際、街中でも頻繁に見かけることが出来たものです。
今見れば、正直、前時代的なフォルムと映るところもありますが、それだけ、現在のモデルにはないエレガントさを感じることが出来るともいえます。
充実したSUVラインナップを擁するメルセデスですが、個人的にはどうかというと、最近はあまり関心が湧かないんですよね。
まず、サイズ感が今の自分の生活にマッチしないのと、各種電子制御や安全装備なども、以前に比べて優位性を感じづらくなっていることが挙げられます。
もちろん、オーナーから見れば、国産車のボディー剛性や安全装備はまだまだという意見があることは十分承知の上ですが、どうしてもこのモデルが欲しいという存在が今のメルセデスにはないのです。
メルセデスのSUVの特徴、それは超本格派オフローダー、Gクラスを除いて、その他すべてが オンロード寄りのクロスオーバーSUVということでしょう。また、クーペタイプのラインナップが充実していることも特筆すべき点です。
世の中のニーズをいち早く捉え、カテゴリーを充実させるというスピード感には舌を巻きますね。
気が付くとメルセデスは、"G"がつくSUV系モデルの数がとんでもなく増えていますよね。
挙げていくと、GLA、GLB、GLC、GLCクーペ、GLE、GLEクーペ、GLS、Gクラス、そしてEQCと、これだけで一つのSUVメーカーが成り立つほどのラインナップです。
商売上手では、よくトヨタが話題に上りますが、メルセデスもどうしてどうして、抜け目ないといえるでしょう。
赤い現行2代目メルセデスGLAを見かけました。
FFベースのラインナップもすっかり定着した感があるメルセデスですが、この現行GLAは、よりシャープなデザインとなり、SUVながら走りを期待させるクルマとなりましたよね。
また、メルセデスお得意の4MATICも健在で、オンロード主体のクロスオーバー需要にしっかり応えるものとなっているようです。
わが愛車についてもう少し。
現在、ダイハツにはタフトというキャスト・アクティバの後継となる軽SUVが存在しますが、プレミアム感という意味では、アクティバに軍配が上がりますね。
個人的には、そこに最も重点を置いてクルマ選びをしたため、このクルマを選択したことに後悔はありません。
わが愛車キャスト・アクティバも二度目の年を越し、本来なら慣らしも終わり絶好調なはずだったんですが、いかんせん、こんなご時世のおかげで、走行距離が思いのほか伸びませんね。
とはいえ、日常の生活に欠かせない「かけがえのない友」になっていることは間違いなく、クルマのある生活に感謝しています。
今年の正月は、感染症対策で、いつもと違ったものになっていますよね。
「新たな日常」とともに、クルマとの新たな付き合い方も模索される一年になりそうです。
とはいえ、安らぎの時間が必要なことは間違いなく、正月休みのこの時期に、心と体を休めておくのは有意義なことだと思います。
皆様、あけましておめでとうございます。
このヨシキ・ログ、今年で16年を越えることになりますが、あいかわらず、クルマと生活の事を日々綴っていきたいと思いますので、何卒宜しくお願い致します。
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