2/28の傍観車
ホンダのSUV、時代に先んじ過ぎたモデルが多いように思いますね。
昨日のエレメント以外にも、軽自動車のZやHR-V、クロスロードと枚挙にいとまがありません。
また、そのどれもが「新感覚のSUV」であるところが凄いところです。
ホンダのSUV、時代に先んじ過ぎたモデルが多いように思いますね。
昨日のエレメント以外にも、軽自動車のZやHR-V、クロスロードと枚挙にいとまがありません。
また、そのどれもが「新感覚のSUV」であるところが凄いところです。
シルバーのホンダ・エレメントを見かけました。
アメリカホンダで生産され、日本に逆輸入される形で販売されたSUVですが、当時、人気はさっぱりで、2003年から2005年までのたった2年で販売が打ち切られたという「黒歴史」を持つクルマです。
ごろっと塊感のあるミニバンライクなボディーに観音開きドアというエキセントリックな成り立ちは、今出ていれば最先端のクロスオーバーとして、案外、日本でも売れたかもしれませんね。
センチュリーの一番印象的な姿…それは、菊の御紋章を付けた皇族専用車としての姿ではないでしょうか。
そして、2006年には、センチュリーロイヤル(専用車両)が御料車に就任し、名実ともに「日本の顔」となったわけです。
センチュリーの話、まだまだ続けます。
このクルマは、いわゆる「ショーファードリブン」として使用されることを前提に開発されたため、室内は徹底した後席重視の設えになっています。
サイドのレースカーテンや、専用のエアコン吹き出し口、シートに仕込まれたマッサージ機能などは、このクルマから広まったと記憶しています。
トヨタ・センチュリー。言わずと知れた日本を代表するプレミアムカーですよね。
今でこそ、レクサスというブランドが定着し、高級なイメージはそちらが担っているかのように思われますが、あちらは、あくまでも、オーナーカーとしての高級車です。
パブリックな場で使用される公用車などは、今でもやはり「トヨタ・センチュリー」なのです。
黒い2代目トヨタ・センチュリーを見かけました。
初代の意匠を継承した「民族臭」の強いモデルですが、かつてのトヨタの姿を最も色濃く感じさせるクルマだと思います。
野暮ったかろうがなんだろうが、日本の「おもてなしの心」を端的に表現できているデザインは見事というほかありません。
世の中、EVまっしぐらといった様相ですが、個人的には懐疑的な部分もあります。
まず、バッテリーの寿命とその廃棄問題。トータルで見たときの地球環境へ与える負荷の事などです。
早々に枯渇すると言われていた石油も、今後1000年以上持つという話すら出ています。
そんな中で、洗練された内燃機関の継続も、現実的な選択肢として考えてもいいのではないかと思うのです。
シリコンバレー生まれのEVメーカー、テスラ。
正直、予想よりはるかにここ日本に浸透していると思いますね。拠点となるディーラーの数を考えると大健闘と言えるのではないでしょうか。
他の国産メーカーに与えた影響も計り知れません。
白いテスラ・モデルSを見かけました。
発売当初は、珍しさもあって、相当存在感を感じさせましたが、今見ると、意外に地味に感じるのは私だけでしょうか?
ますます進化する各社EVの中でも、間違いなくパイオニアであるテスラ。日本での展開も気になるところですよね。
都会派のホンダは、いつしか、スポーツイメージを前面に押し出すようになり、タイプRなどが若いユーザーを中心に熱狂的支持を得るに至りましたよね。
F1におけるアイルトン・セナの活躍も重要な要因だったと思います。以来、ホンダはこの路線を突き進むわけですが、ここに来て、2代目N-WGN、4代目フィット、ホンダeと往年の都会派デザインが復活の様相を呈しているのは興味深いところです。
都会派のBMW。日本でこの路線を突き進むのがホンダといえるのでないでしょうか。
初代アコードのスタイリングなどを見ると、5シリーズを相当意識していたんだなと思わせます。
当時は、そんなデザインが、他の国産車とは一線を画す垢抜けたものに映り、ユーザーの支持を獲得していきました。
BMWの美。
それは、創業時から一貫して、都会的でスマートなデザインであるということでしょう。
広いグラスエリアに細いピラー、幾何学的なパーツデザイン、ビジネスツールのようなインテリアデザイン…昨日取り上げたE34型5シリーズには、それが集約されているように思います。
近年は、ハイテクイメージ先行の様相も見られますが、根底には「都会派」の血が脈々と流れているのです。
シルバーの3代目(E34)BMW540iを見かけました。
L字型のテールランプが懐かしかったですね。また、この代までは、丸目4灯ヘッドライトがむき出しで、キドニーグリルと共に、一体化したフロントグリルを形成しており、古典的BMWの美を感じさせます。
ステーションワゴン…、個人的にはハッチのある車型が好きなので、過去何台か乗っていたことがあります。
フォーマルにもカジュアルにも使用可能で、使い勝手のいいものでしたが、今の時代、フォーマルな場にもカジュアル化の波が押し寄せ、正統派のきちんとしたフォルムのクルマはカッコ良くないという風潮がどこかにあるように思いますね。
ついこの前まで大人気だったステーションワゴン、近頃、すっかりニッチな存在となってしまいましたよね。
荷物も積めて、アウトドアニーズにも応えられるため、もっと人気になってもいいような気もしますが、元々の成り立ちがフォーマルなセダンをベースにしていたということが敬遠される原因かもしれません。
いろんな車型が共存するクルマのマーケット。
ミニバンやSUVなど多人数乗車のクルマが持て囃される中、2ドアクーペやオープンライトウェイトスポーツなど一人か二人で乗るクルマや、フォーマルな4ドアセダンなどは、今や風前の灯という声も聞きます。
たとえニーズが少なくなったとしても、これらのニッチな車型のクルマも製造し続けて欲しいと思います。
赤い現行4代目マツダ・ロードスターRFを見かけました。
昨日まで書いていたSUV全盛の世の中で、このようなライトウェイトスポーツなどを見かけると、新鮮に映りますよね。
ハードトップの意匠も、オープンベースのモデルにありがちな不自然さがなく、実にスマートなクーペスタイルを実現しているのは見事です。
SUVが定着する中で、もう一つ見えてきたのが、ミニバンブームの陰りということです。
フルサイズから軽に至るまで、乗用車のメインと言えるまでに成長したミニバンの市場ですが、ここに来て、SUVに流れつつあることが顕著になってきました。これには、3列SUVの登場が一役買っていることも間違いありませんが、子育てが終わり、7人が同時に移動するような機会が少なくなった「ニューファミリー」の増加も影響を与えていると思われます。
BMWのSUVもすっかり定着しましたが、最近のSUVの傾向は、オンロード寄りということがはっきりしてきましたよね。
これも、アウトドア志向のライフスタイルが一般化したことの表れと言えそうです。都会で生活していながら、アウトドアファッションに身を包み、BBQなどを楽しみ、SUVに乗る。セレブから庶民まで、そんな生活をごく当たり前に送るようになったということでしょう。
黒いBMW X7を見かけました。
同社SUVラインナップの頂点に立つモデルだけに、後ろから迫ってきたときには、得も言われぬ威圧感がありましたね。
全体のフォルムは、あくまでもBMWデザインの定石を外さず、一見つまらないと思いきや、要所要所に最新のトレンドを取り入れており、絶妙なまとまりを見せているのはさすがだと思いました。
昨日クラウンの話をしたので、今日はスカイラインについて。
こちらは、スタイリングに関しては、どちらかというと保守的で、おぼろげながらにもスカイラインらしさというものを感じられるような気がします。
ただ、ハードに関しては、革新を続けており、近年は自動運転システムの導入に熱心なのは、周知のところでしょう。
スポーツドライビングと自動運転。二律背反的なこの命題に取り組みつつ、アイコンについても模索する、日産は難しいことに挑戦していると思います。
変わり続けるということを選択した?日本車のビッグネームモデル。
これからの時代、どのように継続していくつもりなんでしょうか?
たとえば、クラウンでいえば、ここ何代かで定着した「アスリート」などのスポーティーモデルをこれからメインに持ってくるのか、興味は尽きません。
このモデルと言ったらこの形という、いわゆる「アイコン」ですが、これがあることが真で、無いことが偽であるとは一概に言えないと思います。
強烈なアイコンがあるために、時代の変化に対応しきれなかったり、そもそも、そのデザインが代わり映えしないと飽きられてしまうことが無きにしも無いからです。
変わり続けたからこそ、今日があるということもあるのです。
日本車におけるアイコンについて。
欧米のクルマには、このモデルと言ったらこの形という絶対的なアイコンを持つものが多いと先日書きました。対する、日本車と言えば、クラウン然り、スカイライン然り、これと言われて誰もが頭に思い浮かべる形が存在していないんですよね。
最近でこそ、アイデンティティーということに注視する動きも見られるようになってきましたが、何故、こうもデザインが各モデルで一貫していないのか、不思議ですらあります。
ひとつ考えられるのが、時代背景ということでしょう。先にあげた日本を代表するモデルのどれもが、高度成長期を生き抜いてきています。
あの頃、モータリゼーションが急速に浸透する中、熾烈な販売競争が繰り広げられ、各モデルは4年に一回のモデルチェンジが当たり前となっていました。当然、新しいモデルはユーザーの気を少しでも惹こうと、目先を変えるべくデザインされたわけです。したがって、伝統を重視した一貫したスタイリングなどは否定的な目で見られていたと思われます。
これだけではないのでしょうが、原因の一つであることは間違いないと思います。
長い歴史を生き抜いてきたモデル…日本車にもありますよね。
トヨタでいえば、クラウン、カローラ、日産だとスカイライン、フェアレディ―Zといったところでしょうか。
でも、残念ながら、そのどれもが絶対的なアイコンというものを獲得していません。これは、日本独特の価値観、美意識などに基づくものなのか、それとも単にデザイナー・エンジニアの意識不足なのか、その辺を考えてみたいと思います。
誰が見てもそれと分かるアイコン的なクルマ。
昨日取り上げたジープ以外にも、生産を終了した新旧ビートルやミニ、チンクエチェントなどが即座に思い浮かびます。
また、そのどれもが長い歴史の中を生き抜いてきたモデルであることは興味深い所ですよね。
オレンジ色の3代目ジープ・ラングラーを見かけました。
ちょっと見では現行4代目と区別がつきませんが、それだけフォルムが完成されているということも言えると思います。
カジュアルでありながら、誰が見てもタフなクルマなんだろうなと納得させられるデザインには、毎度感服です。
今の軽自動車の空調性能には驚くばかりですが、冬はいいものの、夏場にエアコンをオンにした時の燃費低下だけは防ぎようがありませんよね。
これは、660ccという小さなエンジンのキャパシティーに対してコンプレッサーの容量が大きくならざるを得ないからです。それでも、スワールコンプレッサーなど効率のいいものが最近は普及してきているので、だいぶ改善されてきたということですから大したものだと思います。
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