7/30の傍観車
DSやSMを生み出したシトロエンというメーカー。色々なもののパイオニアといえるんですよね。
まず、1934年に登場した7CVというクルマは、時代に先んじて前輪駆動方式とモノコックボディーを採用しており、通称、トラクシオン・アヴァン(フランス語で前輪駆動の意)と呼ばれていますよね。ちなみに、当時はまだ、自動車のボディといえば、車台の上に客室部分を乗っけた腰高な
馬車のカーゴを彷彿させるものが多かったのですが、このトラクシオン・アヴァンのシルエットは、今のスポーティークーペのように背が低くスタイリッシュで、瞬く間に大人気となったのです。フランス映画でジャン・ギャバン演じるギャングがこれに乗っていたりしたのが印象的です。
また、駆動・舵取り部分が前方に集中しているため、これを独立させ、ボディー後部を付け替えることで、色々なクルマを生み出すことに成功し、今でもキッチンカーとして人気のH(アッシュ)トラックなんかが生まれました。
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