12/4の傍観車
初代ヴィッツが登場した時の衝撃。それは、クルマ好きほど強く感じたと思います。
当時、VW・ゴルフを筆頭とした欧州コンパクトカーの人気と実力は絶対的なものとなりつつあり、これに匹敵する日本車は皆無という状況でした。
そこに世界基準のコンパクトカーを目指し、トヨタが社運をかけて開発したのがヴィッツ(国際名ヤリス)だったのです。
それまで、凡庸だのセンスがないだのと酷評を受けていたデザインは、ギリシア人デザイナー、ソティリス・コヴォスの手によってきわめて斬新でキュートなものとなり、1リッターながら1.5リッター並の力強さ・性能を持つ4気筒DOHCエンジンは、子会社のダイハツが新規開発しました。
これらが功を奏してか、日本はもとより、欧州における生産拠点があったフランスをはじめとするヨーロッパ諸国、中国、オーストラリアでも大ヒットとなり、初めて「世界が認める真のコンパクトカー」が誕生したというわけです。
| 固定リンク
コメント