7/31の傍観車
シンプルかつ最上級の品質を持ったクルマと言って、真っ先に思い浮かぶのがメルセデスです。
しかも、そのモデルのベーシックグレードに限ると断言したいですね。
個人的には、かつて存在した190Eなんかが最もしっくり来るような気がします。
シンプルかつ最上級の品質を持ったクルマと言って、真っ先に思い浮かぶのがメルセデスです。
しかも、そのモデルのベーシックグレードに限ると断言したいですね。
個人的には、かつて存在した190Eなんかが最もしっくり来るような気がします。
プリミティブなクルマ。
2CVの他にも有名どころでフォルクスワーゲン・ビートル、ミニがあり、これをもって御三家などと呼ばれますよね。
それぞれが、21世紀の現在でも輝きを失っておらず、リバイバルモデルを含め、支持を集め続けているという事で、クルマの本質とは何ぞやを物語っているのではないでしょうか。
ソリッドグレーのシトロエン・2CVが停まっているのを見かけました。
前からよく見かけている個体ですが、あらためてこのクルマ、プリミティブな魅力に溢れていますよね。
何はともあれ、雨風を凌げ、走る曲がる止まるに何の支障もなければ、これでよしとする潔さが気持ち良いではないですか!
今までに乗ったクルマの中で、思い出深いもの。
端的に言って、それは、全てですね。
4輪として初めて購入したダイハツ・ミラターボに始まり、マツダ・ファミリア 3ドアHB、先に書いたシトロエン・BX、オペル・アストラワゴン、メルセデス・Eクラスワゴン、トヨタ・ビスタアルデオ、フォルクスワーゲン・ポロGTI、日産・マーチ、そして現在のダイハツ・キャストアクティバと、いつでも淀みなくスラスラと言える自信があります。
そのどれもが、自分の人生、その時々の大切なパートナーであり、日々の思い出に溢れています。
きっとクルマ好きの方なら分かってくれると思います。
自分が以前乗っていたのと同じ車種のクルマに出会うと、訳もなく嬉しくなったりしますよね。
特に、昨日書いたシトロエン・BXは、私にとって思い入れのあるクルマで、同一車種に出会ったりすると、「あぁ、同じように苦労しているんだろうなぁ」とか、「それでも愛着がわいて、手放せないんだろうなぁ」などと、つい思ってしまうのです。
また、あの独特な「カラカラ」というエンジン音を聞くと、懐かしい思い出が次々と蘇ってきたりしますね。
グレーメタリックのシトロエン・BXを見かけました。
そして、リアを見ると19TZIの銘板が… 私が乗っていたのと同じモデルです。
私のは白でしたが、あまりの懐かしさにドライバーの若い男性に思わず手を振ってしまいそうになりましたね。(^^;)
今や、EVが変に未来的なデザインを身に纏うのはダサいというような空気すら漂うようになりましたよね。
私などは古い人間だからなのか、どうせEVを買うなら今までに見たことのないような斬新なデザインのものがいいと思ってしまうのですが、今の人たちは、そんな気負いなど一切なく、ごく自然にEVを選んでいるようです。
次世代自動車の体現を標榜して発表されたBMW・i3。
でも、その後のBMW iシリーズのデザインコンセプトは、大きく変貌していきます。
今までと全く違うコンセプトに基づくデザイン、スタイリングは影を潜め、既存のラインナップが持っている保守的なスポーツライクデザインを踏襲する路線に大きく舵を切ったのです。
奇しくも、他社にも同様な流れが見られる中、この戦略は吉と出たようで、「BMWの電気自動車」は多くのユーザーに好意を持って受け入れられました。
シルバーと黒のツートーンカラーのBMW・i3を見かけました。
同社初の量産型EVとして2014年に発売されたこのモデルも、昨年で生産終了を迎えましたね。
未来感たっぷりのデザインは、それまで保守的だったBMWのイメージを払拭するのに十分なもので、実際、街中で見かけた時のインパクトも相当なものでした。
雲上ブランドの確たる所以が、「他を圧倒するプレミアム性と存在感」だとすれば、これらメーカーのSUV発売ラッシュという今の状況は理解できます。
とにかく、大きくてゴツくて威圧感がある大型SUVは、それを表現するのにぴったりだからです。
あとはEV化への道筋ですが、こちらはいまだ様子見という感が強いようですね。
ベンティガのような「雲上ブランド」のクルマたち…今後、どのようになっていくんでしょうかね?
巨大な排気量のマルチシリンダーエンジンが今後生き残っていくか甚だ疑問ですし、EV化で他との差別化ができるかも疑問です。
当然メーカー側も同じことを考えていて、試行錯誤を重ねているものの、これという決定打がない状況だと思いますね。
ベントレー・ベンティガ。見ただけで並の車と違うことだけは理解できたのですが、改めてスペックを調べてみると、その凄さに圧倒されます。
その心臓である排気量6リッターのエンジンは、W12という3つのブロックからなるフォルクスワーゲン系のもので、それを更にツインターボで過給するという、「これでもか!」と言わんばかりのもの。
これによって2.7トンの巨漢を軽々と動かすことができるわけです。
いやぁ、凄いクルマですよね。
艶消しブラックのベントレー・ベンティガを見かけました。
地響きするようなドロドロという音を立ててゆったりと進むその姿は、まさに陸の巡洋艦といった趣で、他の自動車と一線を画す空気を醸し出していましたね。
滅多に見かける類の車ではないため、思わず目で追ってしまいましたよ。
似ていない兄弟車があるのなら、兄弟車でもないのに、そっくりな風貌の「他人のそら似」的なクルマもありますよね。
昔のモデルですが、個人的に忘れられないのが、ポルシェ944と2代目マツダ・RX-7です。
どちらも、当時流行ったリトラクタブルヘッドランプを採用したコンパクトなスポーツカーでしたが、方や雲上ブランドのポルシェ、方や当時は、トヨタ、日産、ホンダの後塵を拝していた国産メーカーのマツダということで、「プアマンズ・ポルシェ」などと陰口を叩かれることとなってしまったわけです。
でも世界唯一のロータリーエンジンを搭載し、小振りながらも、類い稀な運動性能を有したこのクルマを私は応援していましたね。
似ていない兄弟車。最近よく言われているのが、トヨタ・ハリアーとRAV4ですね。
両車、同じプラットフォームを採用し、共用部品も多いということですが、クルマのコンセプト・方向性はまるで違います。
方や都会的でソフトなクロスオーバー、方やタフで無骨なクロカンSUVを標榜するデザインで、それぞれが人気車となっているところなど、トヨタの戦略の巧みさを痛感させられますね。
白いジープ・レネゲードを見かけました。
ジープのラインナップの中では、比較的小振りでポップなデザインが受けて、日本でも人気になっていますが、同じくお洒落なクロスオーバーとして知られるフィアット500Xがこの車の兄弟車だったことをご存知でしょうか?
基本メカニズムの大半を共有するということですが、両車全く違う印象のデザイン、スタイリングを採用しており、私は「世界で最も似ていない兄弟」だと思っているんですが、どうでしょうか?
今までツートーンカラーのクルマについて、いろいろと書いてきましたが、その権化と言ったらBMCミニであることに異論の余地をはさむ人はいないでしょう。
1960年代、赤いボディーに白いルーフのミニがさっそうと街中を走る姿を覚えているというクルマ好きも多いのではないでしょうか。
個人的にも、初めて英国車というものを認知したのがこのクルマでしたね。
FJクルーザーやハスラーがもたらしたのは、原色カラーリングのブームだけではありません。
個人的には、それよりも、ツートーンカラーの定番化が大きかったと思うんですけれど、どうでしょうか?
今や、ルーフが白や黒というものだけでなく、様々なカラーリング、マテリアルのものが登場していて、それぞれ人気を得ています。
しかも採用車種がSUVから、ミニバン、セダン、スポーティーカーにまで及んでいるのが特徴といえます。
ポップなカラーリングの魅力。
ハスラーの登場で火が付いたかのように思われますが、実際はそれ以前に、アメリカから逆輸入されたトヨタFJクルーザーが採用していた黄色と白のツートーンカラーという「下地」があったことをご存じでしょうか?
ちなみにこのクルマ、2006年当初、国内製造のモデルを海外に輸出していたらしく、たまたまトレーラーに乗せられた輸出用車両を見かけて、「見かけないモデルだけど、あのクルマ、いいなぁ…」などと思ったものです。そうしているうちに、並行輸入という形で国内に流通し始め、一部のクルマ好きの間で人気に火が付いたというわけです。
その後、FJクルーザーは、右ハンドル化されて正規販売されるに至りましたよね。
ピンクと白のツートーンカラーの初代スズキ・ハスラーを見かけました。
このクルマが登場したときは衝撃でしたね。軽自動車のSUVというのも新鮮でしたが、それ以上に、このピンクと白というポップ過ぎるカラーリングが、意外なほどハスラーに似合っていたからです。
しかも、男性ユーザーが多かったのもまた意外でした。
個人的にも、久し振りに「欲しい」と思わされたのを思い出しますね。
高級車に対する思い。モータリゼーション真っ只中の1960〜80年代に思春期を過ごした私たちの世代には特別なものがあります。
まさにど真ん中のステータスシンボルとして燦然と輝く存在であり、それを手に入れるため、人は働くのだといった価値観が当たり前の時代でした。
逆に言えば、単純で分かりやすい構図の中で人生を送れたことは幸せだったのかもしれませんね。
次世代の高級車のあり方とは、如何なるものか。
時代の荒波の中で、価値観が次々とアップデートされる昨今、とても難しい命題であると思います。
ただ、ステータスシンボルという存在が曖昧になり、脱ヒエラルキーの動きも顕著なことから、今とは全く違う姿になるのではないかと考えています。
コンパクトなEVとして鮮烈なデビューを飾ったホンダeでしたが、一般に普及することは叶わず、その代わりのように街中に溢れたのが日産・サクラです。
補助金などを利用すれば、「ちょっと高い軽自動車」くらいの感覚で購入できたのが大きな理由でしょうが、それ以上にこのクルマ、意外なほど高級感が漂うということで話題になったんですよね。
そんな意味でもEVの可能性はまだまだ未知の部分があると思う次第です。
白いホンダ・eを見かけました。
発表当時、あれだけ話題になっていたのに、最近、見かけることもめっきり少なくなりましたよね。
それでも、唯一無二といったオリジナリティーあるデザインは健在で、私も思わず目を奪われましたよ。
SUVの特徴の一つが、大きく逞しいボディーにあることは間違いありません。
ただ、これが環境負荷への懸念として、問題になっていることも事実です。
そこで軽量化を図ったり、よりコンパクトなサイズを志向したりと、メーカー側でもいろいろ努力をしているというのが現状でしょう。
果たしてどのような形で、次世代のSUVが発展していくのか興味は尽きませんね。
ジープ・ラングラーのように、一見無骨な印象の中に感じる高級車としての一面。これが今のSUVブームの要因の一つであることは間違いありません。
だからこそ、ロールスロイスなどの古参高級車メーカーまでもが、このジャンルに参戦するのでしょうから。
個人的にも、タフなイメージがある高級車というものには、今更ながら大いに魅力を感じます。
黒い4代目ジープ・ラングラーを見かけました。
まさに「The SUV」といった風情が漂いますが、ピカピカに磨き上げられたその個体には、高級車としての風格も備わっていましたね。
そういった多面性を持つところも、このモデルならではの良さだと思います。
オシャレでスタイリッシュだったセリカの名も今ではありませんよね。
2006年に7代目で幕を閉じたわけですが、一貫してスポーティーさの中にあるエレガンスを表現し続けたということで、デザイン的な価値も高かったと思います。
白い2代目トヨタ・セリカXXを見かけました。
1970年代末に登場したセリカの上級モデルですが、今見てもカッコいい、のびやかで流麗なファストバックのスタイリングでしたね。
アメ車一辺倒だった時代の香りを今に伝えるものだと思います。
先日採り上げたシトロエンも、ここ数年は、ラインナップのSUV化に熱心ですよね。
その動きを決定づけたのが、3代目C3ではないでしょうか。
スタンダードであるCセグメントのハッチバック車という位置づけは変わらないものの、サイドにエアバンプと呼ばれる大型のプロテクターを装備し、フェンダー周りに黒い樹脂カバーを配したそのスタイリングはSUVそのものだったからです。
以後、その流れは全てのラインナップに及び、メーカー自らSUVであるとするエアクロスも合せて、全社を挙げたSUV戦略に一応の完成を見たわけです。
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