11/30の傍観車
自動運転の未来。いつの間にか現実のものとなっていますよね。
高速通信の技術とインフラ、詳細な地図・地形データの獲得等、まだまだ難題は山積しているものと思われますが、AI技術の革新的進歩等、これを後押しするファクターも次々と現れ、希望はあると思います。
自動運転の未来。いつの間にか現実のものとなっていますよね。
高速通信の技術とインフラ、詳細な地図・地形データの獲得等、まだまだ難題は山積しているものと思われますが、AI技術の革新的進歩等、これを後押しするファクターも次々と現れ、希望はあると思います。
アリアの特徴。巷ではEV以上にプロパイロット2.0による自動運転に注目が集まっているようです。
ただ、現状では高速道路・自動車専用道路での使用に限られ、GPSを利用していることもあり、トンネル等ではキャンセルされるなど、その日一日のドライブ全般にわたって連続使用することは難しく、個人的には、まだまだという印象ですね。
黒い日産・アリアを見かけました。
なかなかデリバリーが進まなかったこのクルマも、気が付けば街中でもよく見かけるようになりましたよね。
デザイン的には何といっても、ポリカーボネート製フロントマスクの印象が強く、最近のEV日産車のアイコンとなっています。
類い稀なスポーティーフォルムを纏うセダン、ポルシェ・パナメーラ。
そんなクルマでも、初代のデザインはお世辞にもカッコいいとは言えないものでしたよね。
911譲りの曲面、丸みを活かそうとデザインしたものと想像しますが、それがセダンというボディー形状では裏目に出て、どうにももっさりとした鈍重なイメージになってしまいました。あと、リアハッチ周りの形状も上手くなかったですよね。
この辺のところに徹底的にメスを入れたのが、2代目というわけです。
白い2代目ポルシェ・パナメーラを見かけました。
後ろ姿などは、911などのスポーツカーと変わらず、よくぞセダンをここまでスポーティーにスタイリングしたものだと感心しました。
この点だけでもポルシェデザインの底力を認めざるを得ませんね。
ヒットとなった3代目トヨタ・シエンタですが、一部に同じく3代目フィアット・パンダにそっくりという声がありますよね。
言われてみれば、エクステリアデザインは、影響を受けているといって間違い無いと思います。
ただ、それを言うなら、私は、ヘッドライトまわりにルノー・トゥインゴの影を感じるんですが、まあ良いお手本を選んだと言うことで、これもご愛嬌と言えるんじゃないかと考えますね。
欧州のフルゴネットを思わせるデザインで大ヒットとなった3代目トヨタ・シエンタ。
前にも書きましたが、個人的には、ダッシュボードに使われた落ち着いた色調のキャンバス地など、インテリアデザインの秀逸さが光ると思っているんですね。
このように、コスト的には大したものでなくても、ユーザーの心に響くプロダクツというものがあると思います。
プレミアム、本物志向の大人に向けた商品開発が言われて久しいですが、これに適うものがなかなか見当たらないと思いませんか?
連日書いているムーヴキャンバス・セオリーも、あとちょっとだけデザインやカラーリング、クオリティーにこだわっていたら、全く売れ方が違っていたんじゃないでしょうか。
ちなみに、この辺が上手くいった例がダイハツの親会社トヨタの3代目シエンタと言えるでしょう。
ムーヴキャンバスの売れ線はと問われれば、誰しもがストライプスと答えるんじゃないでしょうか。
メーカーでもその辺のことは百も承知の上で、昨日書いたセオリーというバージョンを作ったんだと思いますが、それがどうもターゲットである大人や男性に響かない…
なぜか考えてみたんですが、個人的には、コストのかけ方が中途半端なのとデザインへのこだわりが足りないからではないかという結論に至りました。
それにしても、昔からダイハツは、この辺のところを心得たメーカーだったと思っていたんですが、どうなってしまったんでしょうね?
白い2代目ダイハツ・ムーヴキャンバスを見かけました。
この個体はセオリーと呼ばれる男性向け?グレードで、より上級志向の仕立てだそうですが、私には正直あまり響きませんでしたね。
やはりレトロテイストのツートーンカラーが特徴のストライプスの方に魅力を感じてしまうのは、私だけでしょうか?
エレガントという言葉。今の時代にはそぐわないのでしょうか?
「コスパ」「タイパ」などの言葉が行き交う昨今、ふと昔のクルマに感じた「風情」やら「佇まい」といったエレガンスの類に懐かしさを覚えてしまう私です。
かつて高級セダンの代名詞的存在だったジャガー。今や、新車でたまに見かけるのは、SUVのE、F、Iペイスくらいとなってしまいました。
時代といえば、それまでかもしれませんが、独特なエレガンスを享受できたかつてのジャガーを見ていた世代としては寂しい限りですね。
グレーのジャガー・XEを見かけました。
永らくフォード系のアーキテクチャを採用していた同社のモデルですが、タタ傘下となったことに伴い、このモデルでは完全自社開発となったようです。
そのせいかどうか分かりませんが、日本での存在感はだいぶ希薄になってしまいましたよね。
シトロエンのエアバンプ。カクタスは尻すぼみでしだが、その後そのエッセンスは3代目C3で花開きましたね。
世の中の潮流を捉えたSUVルックと相まって、こちらは世界的なヒットとなり、日本でも多くの新規ユーザーを獲得しました。
圧倒的なエアバンプの存在感で記憶に残るC4カクタスですが、発表から4年後にマイナーチェンジが図られ、ごく普通のスタイリングになっていたんですね。
一応エアバンプの名称は残されたんですが、それはドアの下部に申し訳程度にまとめられており、やはり一般的には不評だったんでしょうね。
同じ様な例にフィアット・ムルティプラがありますが、私はどちらも圧倒的に初期型の方が良かったと思ってしまうタイプです。
C4カクタスの最大の見どころといったら巨大なサイドプロテクトモールでしょう。
メーカーが「エアバンプ」と名付けたそれは、飾りだけではなく、しっかり衝撃を吸収する樹脂材で出来ています。
前後ドアの半分以上の面積を占めるこの黒いエアバンプ一つで、このクルマのスタイリングを決定づけてしまうところが、シトロエンのデザインセンスの凄さなんですよね。
白いボディーに黒いルーフのシトロエン・C4カクタスを見かけました。
今見ても斬新ですから、2014年の発表時はさぞかし違和感があったに違いありません。
当然ですが、9年経った今でも古臭さは全く感じさせません。
バットマンカーといえば、アメコミの中に登場するわけですが、日本の特撮テレビ番組、帰ってきたウルトラマンの中に登場するMATカーは、連日採り上げているマツダのコスモスポーツでしたよね。
ちなみに、あまりに未来的なフォルムだったため、ほとんどそのまま改造せずに使用されたという話は有名です。
黒い5代目トヨタ・スープラを見かけました。
昨日書いたRX-7の流れを汲むと言ってもいい様なマッシブフォルム。このクルマからはさらに凄みの様なものも感じさせます。
ちなみに、色が黒だと、バットマンカーみたいでしたね。
マツダの歴史はデザインの歴史と言っても良いくらい同社のクルマには優れたデザインのものが多いという話しを書いてきましたが、その頂点と言えるクルマは果たして何か?
私は自信を持って3代目RX-7をこの座に据えたいと思います。もちろん大ヒットとなった初代も良いデザインですが、オリジナリティーという意味ではダントツでこちらでしょう。
マッシブデザインなどという言葉もなかった時代、1991年にこのクルマが登場した時は、結構な衝撃でしたね。
うねったフォルムからは躍動感が溢れ、往年のイタリアンスポーツカーの様な色気すら感じさせたものです。
昨日書いたマツダ・R360クーペ。同社初の4輪乗用車にして、戦後の国産車で初めてクーペを名乗ったことでも知られます。
ちなみに、今でもレトロモダンデザインの新しい軽自動車ですよと言われれば信じてしまいそうな魅力的なスタイリングですよね。
ビートルやミニみたいに本格的に復活していたら売れていたんじゃないでしょうか。
「マツダ地獄」はさておいて、同社のクルマは歴史的にオリジナリティーの高い優れたデザインのものが多かったですね。
たとえば、昭和世代には馴染み深いオート3輪、T1100〜2000ですが、そのスタイリングをよく見ると、丸みを生かした今見てもポップなもので思わず唸ってしまいます。
このスタイリングの流れは、後の軽自動車R360クーペで花開いたと言え、今日、デザインのマツダといわれる基礎を作ったものと私は思います。
今でこそ高品質でかっこいいスタイリングという印象が定着したマツダですが、昨日取り上げた7代目ファミリアが登場した1990年頃は、まだ「マツダ地獄」なる言葉が残っていました。
若い人たちは何のことか分からないと思いますが、あの頃までのマツダのクルマは、トヨタ、日産に比べ品質が劣っており、リセールバリューが低かったため、一度購入すると他社のクルマに乗り換えることが困難になるということの例えだったのです。
私はそれでも、あの頃としては先進的でセンスの良いデザインと走りの性能に惹かれ、ブルーグレーの3ドアHBを購入しましたね。
黒い7代目マツダ・ファミリア3ドアHBを見かけました。
私自身、色違いの同モデルに乗っていたことがあったので懐かしかったですね。
ちなみに34年経ったその個体は、なかなかの保存状態で、この時期のマツダ車と言うことを考えると奇跡的に綺麗な状態だったといえます。
古いクルマを普段使いに…言うのは簡単ですが、今の日本で実行しようとすると、結構大変だろうと思います。
私自身も、3代目日産・マーチを新車から16年に渡り乗り続けましたが、13年を超えると自動車税が重課されたりと、何かにつけて「社会的制裁」が加えられる事実に心底閉口したものです。
クルマ自体は、適切な整備をしていれば、30年くらい平気で乗れると思いますが、今の日本では、それを許さない「周りの空気」の存在が大きいのです。
グレーのシトロエン・BXを見かけました。
最近時々見かける個体ですが、相変わらずオーナーは生活の足として使っているようです。
ちなみにこの個体、ホイールキャップの形状から、以前私も所有していた1991年型19TZIと推察されますが、考えてみれば30年モノのクルマをしれっと普段使いにするとは、このオーナー、なかなかの車好きに違いありません。
白いテスラ・モデル3を見かけました。
うちの近所では、日産・リーフやサクラなんかより多いんじゃないでしょうか。
また輸入車とかアメ車とかいう意識もあまりなく、普通にEVが停まっているという感覚なのも印象的です。
問題は、リアル店舗が圧倒的に少ないということですが、ネットによるサポートは相当充実しているようで、これからの時代はこれでよいのではないかとも思えます。
色によって印象が変わるクルマというテーマで書いてきましたが、中にはどんな色を持ってこようが、強い個性を打ち消すことのできなかったクルマもあります。
私としては、唯一無二のデザインとして歴史に名を遺した?フィアット・ムルティプラを挙げたいと思います。
前にこれの黒いボディーのクルマを見たことがあったんですが、モールやグラスエリアと同化してもなお、その強烈な個性のスタイリングが勝っていたことを思い出します。
色によって印象の変わるクルマ…世界編としては何といってもフェラーリじゃないでしょうか。
赤の印象があまりにも強く、日本での販売台数も圧倒的に多いため、時折、黒や白い個体を見かけても、ほとんどそれがフェラーリを気付かなかったりします。
冷静に考えれば、白いボディーに赤いレザー内装の組み合わせのフェラーリなんて、めちゃくちゃオシャレなんですけどね。
色によってクルマのデザインがまるで違う印象に見えることってよくありますよね。
昨日のクラウンもそうですが、細部のアクが強くてあまり好みではないなと思っていても、ボディー色が黒だとシルエットのみの印象になるので、がらりと印象が変わったりするのです。
トヨタでいえば、2代目シエンタなんかもそんなクルマでしたね。
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