1/31の傍観車
ムーヴキャンバスがこれだけヒットした理由、そのモチーフとして、古いクルマ好きなら誰でも思い浮かべるのが往年の「ワーゲンバス」でしょう。
正式名称はフォルクスワーゲン・Type2。初代がT1、以降代を重ねるごとにT2、T3…というようにモデル名を記載をするようです。
ちなみに、特徴的なツートーンカラーをはじめとして、ムーヴキャンバスのモチーフとなったのはT1、T2あたりでしょうか。
ムーヴキャンバスがこれだけヒットした理由、そのモチーフとして、古いクルマ好きなら誰でも思い浮かべるのが往年の「ワーゲンバス」でしょう。
正式名称はフォルクスワーゲン・Type2。初代がT1、以降代を重ねるごとにT2、T3…というようにモデル名を記載をするようです。
ちなみに、特徴的なツートーンカラーをはじめとして、ムーヴキャンバスのモチーフとなったのはT1、T2あたりでしょうか。
白とグレーのツートーンカラーの2代目ダイハツ・ムーヴキャンバスを見かけました。
まさに「ザ・キープコンセプト」といえるスタイリングは、絶対的な安定感があります。
個人的には、細かい部分の洗練度が上がったデザインに大変好感を持ちましたね。
新興メーカーにとって、勝負のカギを握るのが、昨日も書いたデザインであることは疑いようもありません。
特に自動車においては、歴史と文化を巧みに織り込むことも重要であり、かなり難しい命題といえるでしょう。
ただ、彼の地のメーカーが「四千年の歴史」を上手くデザインに取り入れて、昇華させた場合は、日本にも太刀打ちできない状況となるかもしれませんね。
BYDの続き。
ハード面でのレベル向上が著しいのは、昨日までの記事で書いた通りですが、果たしてデザイン面ではどうでしょうか?
先日見かけたアット3は、EVのSUVだったわけですが、トヨタ車と似ていたものの、デザイン的破綻は見られず、良くまとまっていると評価できるものでした。
今後は、アイデンティティとオリジナリティを訴求していくことになりますが、ここで世界をうならせるものを提示できるかが、カギとなることは間違いありません。
中国企業の勢いの凄まじさ。
ついこの間まで、中国製の互換バッテリーは使い物にならない、危険などと言われていたと思っていたのに、最近では欧米日メーカーの正規バッテリーとして当たり前のように採用されていたりすることからも伺い知れます。
ホントに改善の勢いがただ者ではなく、国勢そのままに、世界的な信用度を高めているのです。
言うまでもなく、BYDが手掛けるのは、EVです。
クルマに限らず、世界的にバッテリーといえば、今や中国が真っ先に挙げられるほどとなっており、場合によってはアメリカを抑えて、今後の世界市場を握る可能性も大きいと思われます。
また、傍で見ていて凄いと思うのは、高度成長期の日本のように、日進月歩(いや、それ以上)の勢いで、進化を続けていることでしょう。
BYDについて調べていたら、株主に投資家として有名なウォーレン・バフェットの名があることを知りました。
今や、彼の名があるだけで会社の信用度がマックスになるといわれるだけに、やはりすごいメーカーなんじゃないかと思ってしまいますよね。
BYDというメーカー。まだご存じない方も多いかと思いますが、中国の会社です。
調べたところ、バッテリー製造メーカーの子会社ということですが、このところの躍進は目覚ましいものがあるようです。
うちの近所に、たまたま日本初のディーラーが開設されたことで、見かけるようになったんだと思います。
グレーメタリックのBYD・アット3を見かけました。
といっても、最初はハリアーだと思って、あまり気に留めていなかったんですが、何となく違うなと思い始めて、よく見ていくと、フロントマスクにBYDの文字を発見し、「ああ、これがBYDのクルマなんだ」となったわけです。
ぜい肉をそぎ落としたシンプルな軽自動車と言って、私たちの世代が真っ先に思い浮かべるのが、初代スズキ・アルトです。
「アルト47万円」というキャッチとともに記憶に刻まれるこのクルマ、元祖軽ボンネットバンとして今でも燦然と輝く存在だと思います。
大人2人+必要最小限のラゲッジスペース。これは、かつての軽自動車に求められていたパフォーマンスですよね。
何といっても最初は排気量360ccから始まったわけで、今のマイクロカーと変わらないものだったのです。
有名なスバル360(てんとう虫)は、現在でも愛好家がいるほどの人気車ですが、彼らが所有するそれは、今でも十分、生活の道具として機能しています。
ヘタな登録車より豪華になった今の軽自動車を見ていると、もう少しぜい肉をそぎ落としたコンセプトのモデルが登場してきても良いような気がします
C+podは、2020年発売。ということは、現在人気の日産・サクラより前のクルマなんですよね。
現代の軽自動車のコンフォタビリティーを確保したBEVであるサクラは、確かに売れて当然のクルマだと思いますが、知る人ぞ知る的存在のC+podだって、ミニマムながら十分なパフォーマンスを持った生活の道具として、もっと評価されてもいい存在だと思うのですがどうでしょう?
C+podのサイトを見てみたんですが、「結構いけそうだな」という感じがしましたね。
大人2人乗りで後部にラゲッジスペースを持ち、そこそこの日常の買い物くらいは収まりそうです。
ただエアコン関係は徹底した省エネ志向で、夏はスポットクーラー、冬はシートヒーターで凌ごうという考え方のようです。
近所のお宅に停まっていた白黒ツートンのトヨタ・C+podを見かけました。
このクルマ、トヨタが2020年から法人向けとリースで販売しているBEVのマイクロカーです。
以前から、ガス会社のサービスカーとして使われているのを見かけることはあったんですが、個人のガレージに収まっているのを見かけるのは初めてでしたね。
だいぶ前にスズキ・ツインやトヨタ・iQなどのマイクロカーは存在したものの、ガソリン車でしたから、今回のBEVマイクロカーは、いよいよと機が熟したという感がありますよね。
プジョーのスタイル。歴代、質実剛健とエレガントさの同居が見事です。
1960年代終わりから1980年代初頭まで生産された504などが典型で、貴婦人のような穏やかなフォルムはピニンファリーナによって手掛けられました。
私などは、今でもプジョーというとピニンの印象が強いですね。
白いプジョー508を見かけました。
ファストバックと呼ばれる5ドアハッチバックでしたが、そのシルエットはセダンそのものです。
思い返せば、フランス車にはこのスタイルが歴史的に多く存在してきており、今回のものも、それを継承したのだろうと思います。
各部の意匠は、獅子の牙や爪痕をモチーフにしたという前後LEDランプなど、典型的な近年のプジョースタイルに準拠するもの…お見事というしかありません。
独特なターボのフィーリング、モーター駆動の時代になると忘れ去られてしまうのでしょうね。
でも、じゃじゃ馬慣らしの如く、ターボを制することに達成感と満足感を感じた私たちの世代にとって、これは勲章であることに間違いありません。
昔のターボとは全く印象が違いますが、現在でもレシプロエンジンにおいてターボはポピュラーな技術ですよね。
特に最近は、環境対策、省エネのためにこれを搭載することが盛んで、実際に効果は高いといいます。
これは低回転域からターボを効かせる、ロープレッシャーターボといわれるタイプのもので、ターボラグがほとんどない滑らかな加速が特徴です。
知らなければ、実際の倍くらいの排気量の自然吸気エンジンに乗っていると勘違いするくらいの自然さとでもいえばよいでしょうか。
ルノーのドッカンターボ…極めつけと言ったら21ターボじゃないでしょうか。
ぱっと見、都会的な印象の大人しいセダンなんですが、そのボンネットの中には、F1譲りの縦置SOHC 2000ccターボエンジンが鎮座しており、ひとたびアクセルを踏み込めば、体がシートにぐっと押さえつけられる強烈な加速を味わうことが出来ました。
私も昔、当時のディーラー、JAXで試乗したことがあったんですが、アクセルを踏み込んだ後に、一呼吸置いてから、いきなり首の骨が折れるかと思うほどの急激な加速が襲ってきて、焦ったことを覚えています。
ホットハッチ。
1980年代前後に有名だったところでは、ゴルフ・GTI、205GTIの他に、ルノー・5 GTターボがありましたね。
このクルマは、当時F1で活躍していたルノーが、そのノウハウを生かしたターボエンジンを搭載していたのが特徴で、とにかく強烈な加速を味わうことが出来ました。
よく「ドッカンターボ」なんて言われていましたっけ。
プジョー205の続き。
当時、日本で大ヒットとなった205。中でもGTIは、そのパフォーマンスとカッコよさで人気の的でした。
ちなみに、GTIとしては先行していたゴルフ・GTIと比較すると、こちらは、とにかくエモーショナルでヤンチャな印象が強かったですね。
でも、冷静に分析すると、フランス車特有のしなやかな足回り(猫足などと呼ばれた)や扱いやすいMTなどで、気持ちの良いスポーツ走行を楽しむことが出来ました。
そういえば、ホットハッチなんていう言葉も、日本ではこの頃から言われるようになったんじゃないでしょうか。
私たちの世代には、プジョーというと、真っ赤な205という印象が強いんですよね。
また、このクルマで初めてフランス車を知ったという日本人も多かったと思います。
当時(1980年代)、ハッチバックの輸入コンパクトカーとしては、フォルクスワーゲン・ゴルフに次ぐ人気で、街中でも頻繁に見かけたものです。
山吹色の2代目プジョー208を見かけました。
最近またこの色が流行っているんでしょうか? 先日書いたプリウスもこの色でした。
ポップなようで、結構高品質な感じも漂わせる良い色だと思いますね。
プレミアムカーのデザイン。
伝統と威厳というキーワードは外すことができないと見えて、各社どうしても似たイメージになりがちです。
昨日まで書いてきたように、英・米・日の高級車が相似形となってしまっている中、独自のデザインテイストを提示している感があるドイツのメルセデスベンツの存在は大きいと思いますね。
幾何学的形状のスクエアなフロントマスク、最近のデザイントレンドなのでしょうか?
でも、ランクル、エスカレードの前にロールスロイス・カリナンという存在があったことを忘れるわけにはいきません。
BMW傘下になってからのロールスロイスが進めてきたデザイン戦略が、その後の各社のプレミアムクラスのデザインに影響を与えたことは間違いないでしょう。
エスカレードとランクル…他人の空似とは言えないそっくり度合ですよね。
ちなみにどちらもプレミアムSUVという立ち位置ですが、世界的認知度においてはランクルのほうが上でしょう。
文句のつけようがないハードウェアの完成度の高さを持つが故に、何とも残念に思ってしまいます。
黒い5代目キャデラック・エスカレードを見かけました。
押し出しの強さは、まさに皆のイメージの中のキャデラックそのものといった感じで、強烈な存在感があります。
この個体を見てはっとしたんですが、トヨタ・ランドクルーザー300系のフロントマスクがこれにそっくりなんですよね。
白い現行アルピーヌ・A110を見かけました。
1960年代の初代のイメージを、うまく現代的なデザイン解釈で表現していますよね。
個人的に一番良いなと思ったのは、そのサイズ感で、意外なほどコンパクトにまとまっており、完全なライトウェイトスポーツとして成立している所でしょうか。
皆様、あけましておめでとうございます。
ヨシキ・ログも無事に新年を迎えることができ、感慨ひとしおです。
本年も変わりなく、クルマにまつわる日常を綴り続けていこうと思いますので、何卒お付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
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