3/31の傍観車
日本独自のミニバンブームが生んだ車型が、軽スーパーハイトワゴンでしょう。
軽自動車の定員4名という決りは変わらずも、小型車のミニバンのような広々感があるというのは、驚きです。
経済性の高さも際立つため、乗用車売り上げベストテンの上位を独占するのも当然と言えば当然ですよね。
日本独自のミニバンブームが生んだ車型が、軽スーパーハイトワゴンでしょう。
軽自動車の定員4名という決りは変わらずも、小型車のミニバンのような広々感があるというのは、驚きです。
経済性の高さも際立つため、乗用車売り上げベストテンの上位を独占するのも当然と言えば当然ですよね。
ミニバンはすっかり日本の風景となりましたが、確かに、家族持ちのドライバーにとっては便利な車型ですよね。
特に子供が多かったりすると、車内である程度動き回れるスペースがあるというのは助かると思います。(もちろん走行中はご法度ですが)
車内空間は、そのまま心のゆとりにもつながりますので、精神衛生上も良いと言えますしね。
シルバーの6代目日産・セレナを見かけました。
グリルと一体化してサイドへと切りあがっていくヘッドライトの意匠が特徴的ですよね。
ミニバンにこれほど鋭角的でスポーティーなデザインが適しているかは議論の分かれるところですが、まとまりは良いデザインだと思います。
現在のGクラスは、すっかりプレミアムカーとして認知されるに至っていますが、エクステリアデザインには、かつての簡素で武骨、質実剛健なイメージが色濃く残っています。
一方、インテリアは、当初のモデルに比べると格段にモダンで高級なものに置き換わっており、そのギャップがたまらないというオーナーも多いんじゃないでしょうか。
近年、フルモデルチェンジしたランドローバー・ディフェンダーも相当いいクルマですが、エクステリアもすっかりモダンなものになってしまいましたから、Gクラスのような「ギャップ萌え」は感じられません。
Gクラス(ゲレンデヴァーゲン)の最初のモデル(W460型)。
Mスペック(軍用車)として企画されたため、当初は本当に簡素な造りでした。
また、サイズも日本の小型車枠に収まっていたんですよね。
そういえば、当初、三菱パジェロも5ナンバーサイズに収まっていて、それで人気が出たといっても過言ではありませんでした。
白いメルセデスベンツ・Gクラス(W463A型)を見かけました。
私たちの世代には、ゲレンデヴァーゲンといったほうが馴染み深いんですが、1979年の登場から変わらぬシルエットを保ち続けている希少なクルマですよね。
同じような存在としてポルシェ・911がありますが、両車とも中身のアップデートは完璧なまでに進んでいて、現代のクルマとして当たり前のように通用しているところが凄いと思います。
シエンタのサイズは、全長約4.3m、かつて日本の主流だったカローラ、サニー、シビック、ファミリアといった大衆車のそれに極めて近い数値です。
ただ、違うのは全高で、約1.7mとして、乗員をアップライトに着座させることによって、3列7名乗車を可能にしています。
驚くのは、これだけギリギリの空間効率にも関わらず、全乗員がゆったりとまではいかなくても、そこそこ快適に乗車できるということですよね。
コンパクトサイズのミニバン…日本では主流となっているようです。
ちなみに、販売台数でぶっちぎりのホンダ・N-BOXもこのカテゴリーに入れても良いと思います。
必要最小限のサイズに可能な限り多人数を乗車させるというコンセプトは、まさに日本ならではのものと言えるでしょう。
シエンタの魅力…私はインテリアにも大いにあると感じています。
クロス張りを効果的に使ったダッシュボードや、ヨーロピアンモダンテイストの各部デザインが、さりげないセンスの良さを演出します。
野暮ったかった昔のトヨタでは考えられなかったクルマが今のシエンタなのです。
赤い3代目トヨタ・シエンタを見かけました。
「イケてる日本のフルゴネット」としてスマッシュヒットとなった同車、長らく後塵を拝していたホンダ・フリードにも一矢報いた形ですよね。
個人的にも、あの佇まいには好感を持たずにはいられません。
ビートルもミニも、今見ると軽自動車並みの大きさなのには、あらためて驚かされますよね。
他にも1960年代のクラウンやセドリック・グロリア等、ミドルクラス以上の国産車にも同じことが言えます。
あれくらいのサイズでも、充分満足して幸せを感じることが出来たんですよね。
ビートルと共に20世紀のアイコンと評価されるのがミニです。
前輪駆動(FF)の良さを世界に知らしめ、その後の世界中のファミリーカーの礎となった功績は大きいですよね。
ちなみにこちらのリバイバル作であるBMWミニは、代を重ね、すっかり世界中に定着していますよね。
黒いフォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)を見かけました。
リバイバル作のニュービートルやザ・ビートルも生産終了した今、あらためてこのタイプ1の偉大さを思い知りましたね。
20世紀最高のアイコンなどという人もいるこのクルマ、個人的に一番感じるのは唯一無二のフォルムであるという点です。
時代を超えた、丸っこくて愛くるしいデザインが、心を和ませてくれます。
EVの選択肢も多くなった現在、HVの存在意義が問われていますよね。
個人的には、世界に先駆けてトヨタがプリウスで切り開いたHV技術を、このまま封じて眠らせてしまうのは、あまりにも勿体無いと思うところですが、世界の流れは、ますますBEV一辺倒となりつつあり、実にもどかしい話ですよね。
初代アクアは、2010年台を代表する人気車種といってもいいですが、今見てもさほど古さを感じさせません。
その理由の一つは、2代目が完全なキープコンセプトデザインで登場したことにあるのかもしれません。
コンパクトカーでもSUVが主流の現在、なかなか注目されにくい立場に置かれていますが、かつてのカローラのような手堅い存在として、保守的なユーザーから一定の支持を受けているようです。
シルバーの初代トヨタ・アクアを見かけました。
このクルマ、ハイブリッドのコンパクトカーということで、2011年に登場するや、瞬く間に大ヒットとなりましたよね。
プリウスから乗用車販売台数ナンバーワンの座を奪い、その後しばらく君臨し続けたのも記憶に残っています。
ボルボのEVの魅力は、北欧ならではの考え方が前面に出たハード、ソフトにあるということは、昨日までに書きました。
それでは、日本のEVはどうか?ということですが、各社、いろいろ苦心しているようですが、これまで、「日本ならでは、さすが日本製」だと思わせるようなものが、あまり見当たらないような気がします。
家電やPC、スマホなどでも同じようなことが言え、実に寂しい限りですよね。
EX30の魅力を続けます。
このクルマに限らず、近年のボルボが大切にしているのは、地球環境への配慮ということで、リサイクル素材の採用なども積極的に行っているということなんですよね。
しかも、その使い方が振るっていて、使っていることを気付かさせないというわけでもなく、これ見よがしというわけでもない、実に絶妙な使い方だと思うのです。
エコやリサイクルの考え方が早くから浸透している北欧だからこそ、成し得たものということが出来るでしょう。
EX30。さすがEV先進国のクルマだと思わせるものですよね。
特に私が感心したのは、やはりデザインで、北欧モダンの魅力満載の内外装だと思います。
奇をてらうわけでもなく、親しみやすさと安心感を優しいタッチで表現した秀逸なデザインなんですよね。
白いボルボEX30を見かけました。
気が付けば、ボルボのEVラインナップの充実ぶりは凄いですよね。
特にこのEX30は、日本市場にもマッチするコンパクトなサイズと、何よりSUVであるということで、ユーザーの期待も大きいのではないでしょうか。
ステルヴィオとCX-3のダッシュボードのことを書いていたら、あらたな「お仲間」を発見してしまいました。
それは、メルセデスベンツ・AクラスおよびGLAのダッシュボードデザインです。
昨日書いた丸をモチーフにした造形は見事なまでに共通しています。
最近のデザイントレンドと言ってしまえばそれまでという話ではありますが…
ステルヴィオとCX-3のインテリアでよく似ているのがダッシュボードの造形です。
緩やかに弧を描く水平基調のダッシュボードにポンポンと配置された丸いエアコンの吹き出し口、さらには中央の丸い3連の空調ダイヤルまでがそっくりです。
そこに丸いパッドに3スポークのステアリングが組み合わされる…不文律といえばそれまでですが、他人の空似とは言えないレベルだと思います。
ただ、救いなのは、どちらも完成度が高く、きっとオーナーは満足しているに違いないと思えるところでしょうか。
アルファとマツダのクルマが似ている件、ネット上でもあちらこちらで話題になっているようですね。
昨日書いたステルヴィオとCX-3は、エクステリアからインテリアに至るまで実によく似ています。
ちょっと前なら、イタリア車に対する憧れから国産車が真似をしたんだという話で済んだのですが、最近は逆にクールジャパンのデザインを欧州車がモチーフにすることも多々あったりするので、事情は複雑です。
赤いアルファロメオ・ステルヴィオを見かけました。
目の形のように縁どられたLEDポジションランプが印象的ですが、逆にそれ以外は、どうにも既視感のあるデザインだと思っていたら、最近のマツダのクルマにそっくりなんですよね。
どちらがどちらをモチーフにしたかははっきりしませんが、両社ともスポーティーさを標榜するメーカーだけに、この相似形ぶりは理解できなくもありません。
サクラとアイミーブの共通点。それは、あえて航続距離は短くして、小回りの利くシティーコミューターを目指したという点ではないでしょうか。
ただし、世界的に主流となっているのは、テスラなどのように、しっかり大型のバッテリーを搭載し、ガソリン車並みの航続距離を確保したEVであり、サクラやアイミーブ、ホンダ・eなどのようなモデルは、いわば反主流的な存在なのです。
でも、これからの地球環境を考えると、日本のように狭い国土では、圧倒的に先のようクルマの需要が増えてくることは間違いありません。
サクラを見る度、私は、かつて同じように軽のEVを謳ってデビューした三菱・アイミーブのことを思い出さずにはいられません。
サクラより13年も前に、本格的EVシティーコミューターとして登場したアイミーブは、ベースとなったアイとほとんど変わらないデザインながら、先進性を強く感じさせる優れたスタイリングのクルマでしたね。
RRレイアウトを採用していたというのも、いかにもマニアックで私は好きでした。
余裕のある層では、クルマの2台持ちが進んでいるという話を聞きますが、そんなことに全く縁がない私は、今所有しているクルマからどれだけ満足感を得られるようにするかを考えています。
人と同じで、良いところを探せば結構あるもので、クルマを愛でる思いは、複数台所有しているオーナーにも負けないと自負しているんですがね…
今や軽自動車でもスーパーハイトワゴンなら家族4人がゆったりくつろげる時代ですから、ユーザーの空間に対する要求は極まれりという感もありますよね。
でも、一部のお父さんなどは、その反動で、サブカーとしてタイトなスポーツカーに乗っていたりするようです。
今の世ならではの贅沢とでもいうんでしょうかね。
とにかく広いクルマが受ける昨今、タイトなスポーツカーは肩身の狭い思いをしているかもしれません。
それでも、「人馬一体」という言葉があるくらいで、クルマと一体になれる快感がオーナーにはたまらないんだと思います。
オレンジ色のロータス・エスプリを見かけました。
地を這うような背の低いフォルムは、トールワゴン全盛の今日、とてつもない違和感を感じさせます。
快適性やリラックスなどという言葉と対極にある頑ななストイックさが新鮮です。
小柄な日本人にですら窮屈に違いないコックピットに身をもぐらせたドライバーの顔には、それでも笑顔がありましたね。
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