5/31の傍観車
昨日まで書いてきたイタリア車ですが、こと日本の市場では、最近、全く勢いがないですよね。
同じラテンのメーカーでもシトロエンやプジョーなどの躍進ぶりとは対照的です。
EVへの対応状況を見ても、さほど劣った印象はないのですが、ちょっと不思議です。
昨日まで書いてきたイタリア車ですが、こと日本の市場では、最近、全く勢いがないですよね。
同じラテンのメーカーでもシトロエンやプジョーなどの躍進ぶりとは対照的です。
EVへの対応状況を見ても、さほど劣った印象はないのですが、ちょっと不思議です。
スポーティーで小気味良い走りという印象が強いイタリア車メーカーの中で、ちょっと変わった立ち位置にいるのがランチアというメーカーです。
日本で有名なのはラリーカーのデルタ・インテグラーレだったりしますが、彼の地では、アウレリアやフラミニアなど、古くからの高級車メーカーとして認知されていると聞きます。
改めてそんなクルマたちを見てみると、確かに一般的に思われているイタリアンデザインとは違う、エレガントさ、品の良さを感じさせるものが多いことに気付かされます。
アルファロメオの魅力。それは、スポーティーさを日常生活の中で享受できるところでしょう。
同じイタリアのメーカーであるフェラーリも、真のスポーツカーを提供してくれますが、そこはやはり雲上ブランド。日常生活で気軽にとはいきませんからね。
でも、フェラーリの創始者、エンツォ・フェラーリが、元アルファロメオのエンジニアだったという話もありますし、このメーカーの奥深さは並大抵のものでないのは確かです。
グレーメタリックのアルファロメオ・ミトを見かけました。
愛嬌のある丸をモチーフにしたデザインながら、アルファらしいスポーティーさも感じさせる絶妙なスタイリングですよね。
同じBセグメントのVW・ポロとは全くデザインの方向性が違うところも、個性豊かな欧州メーカーらしいといえるでしょう。
ジムニーの良さ、イコール、ラダーフレーム構造の採用だというユーザーが多いと聞きます。
効率化(モノコック化)の嵐の中で風前の灯といった感もあるこの構造が、今だにしぶとく残っているということは、ビートル以来、小さいクルマにも甲冑のような頑健さを求めるユーザーが思いの外多いということの証なんじゃないでしょうか。
頑健なクルマに対する憧れが、今のSUVブームを牽引しているのでは?という話の続き。
メルセデスベンツ・ゲレンデヴァーゲンやレンジローバー・ディフェンダーなどは、もちろん良いのですが、ちょっと日本のインフラには大きすぎるという気もする…
でも幸いなことに、ここ日本には、スズキ・ジムニーという究極のミニマムタフガイがあり、庶民でも手軽に楽しむことができるんですよね。
大袈裟じゃなく、つくづく日本人でよかったと私は思いますよ。
甲冑のようなスタイリングで、小柄ながら頑健なイメージ横溢のフォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)。
モノコックボディーの今のクルマは、どうにも華奢に見えるからということが理由かどうかは定かではありませんが、今のSUVブームも理解できる気がします。
特に、メルセデスベンツ・Gクラス(ゲレンデヴァーゲン)は、その権化と言えるのではないでしょうか。
ビートルで、一番、今のクルマと違うのが、ラダーフレームの上に車体上屋が乗っかる構造であるということでしょう。
それに比べて、現代のクルマは、ほとんどがモノコックボディーを採用しており、多大なる軽量化を果たしています。
この重量の違いが、存在感の差になっているのは間違い無いと思います。
オリジナルビートルの存在感。それは殻の硬さを感じさせるようなスタイリングのせいかもしれません。
丸い形状は、実際、力学的にもシェル構造と言って、強度的に優位だと言いますし、本当に「カブトムシ」とは良く言ったものです。
これに比べると現代のクルマは、折り紙細工のように見えてしまいますよね。
最近めっきり見かけなくなった昨日採り上げたオリジナルビートル。
改めて見ると、こんなに小さいクルマだったのかと驚かされますね。
丸っこい形状が、余計それを感じさせるのですが、何故か今のクルマにはない存在感があるんですよね。
黒いフォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)を見かけました。
楕円形のリアウインドウの形状から、かなり古いモデルだと思われましたが、極上のコンディションでしたね。
バイクのような「バラバラ」というエンジン音を響かせて、走り去っていきましたよ。
欧州のホットハッチ。私もVW・ポロGTIには乗っていたこともあるので知っていますが、マニュアルシフトに独特の渋さがあるんですよね。
これには、クラッチ周りの作りが関係しているらしく、いわゆる「半クラッチ」の領域が無く、ポンポンといきなりクラッチをつなげていく感じといえばいいんでしょうか?
日本車の「半クラッチ」に慣れていると、これが、どうにもこうにもギクシャクして気持ち悪かったりします。
GTIや16vの名称。欧州車にとっては、特別な響きを持ったものだと思います。
特にVW・ゴルフGTIやプジョー・205 GTI、ルノー・ルーテシア16vなどは、日本でも多くの支持を得たモデルとして知られています。
いわゆる「ホットハッチ」などと呼ばれるこれらのクルマ、峠なんかを攻めると痛快な爽快感が得られ、多くの走り屋たちを夢中にさせたものです。
ノアールの設定があったシトロエン・BX GTIと16v。
特に16vは、名前の通り、1900ccの16vDOHCエンジンを搭載したBXきってのスポーツモデルでした。
日本向けには、左ハンドル・マニュアルトランスミッションのみの設定と、輸入車初心者にはハードルの高いものだった記憶があります。
黒いシトロエン・BXを見かけました。
この色は初めて見ましたね。以前、私が乗っていたBX 19TZIにノアールの設定は無かったので、調べてみたところ、GTIと16vというスポーツバージョンにこの色の設定があったことが判明しました。
この黒色(ノアール)、直線基調のデザインによく似合っていてカッコいいんですよね。
ちなみにユーズドカーの流通も結構あるようなので、興味のある方は見てみると良いかもしれません。
RX-8も採用していた観音開きドア。そういえば、MX-30で復活していたんですよね。
どことなく全体の印象、シルエットが似ている感じがするのも、マツダのDNAが成せる業と言えるのかもしれません。
RX-8の特徴でもある観音開き4ドア。古くは日本の初代トヨタ・クラウンなどでも採用されたことで知られています。
ちなみに海外に目を移せば、ロールス・ロイスのアイコンとなっているなど、どちらかというと高級車の代名詞的装備といえるかもしれません。
昨日の繰り返しになりますが、これを純粋なスポーツカーフォルムの中で実現しているところがRX-8のミソなのです。
赤いマツダ・RX-8がガレージに停まっているところを見かけました。
2003~2013年の間、生産され、一代で幕を閉じたモデルですが、私には強烈な印象が残っています。
それは、マツダが世界に誇るロータリーエンジンを搭載しているということ。また、それを4人乗りの4ドア(観音開き)ボディーで実現しているところです。
今回見かけた個体、普段は車体カバーを掛けられているとみられ、色あせしやすい赤の塗色がかなり良い程度に維持されていたのが印象的でした。
BEVの適正なサイズ、一体どれくらいのものなんでしょうね?
現状を見ると、世界中のメーカーは、結構大きいサイズのSUVをEV化して続々とデビューさせているようですが、私は、地球環境への負荷を含めて大いに疑問に感じています。
ただでさえ重たいバッテリーを積載するのに、太いタイヤを履いた大柄で重量級のSUVだなんて単純に変だと思うからです。
それに、売れればなんでもいいという風潮は、エコカーの理念とは正反対のものですよね。
現在、全新車販売台数の40%を超えるという日本の軽自動車。その多くが税金と維持費の安さに惹かれて購入されていると思われます。
EV化後もこれが引き継がれるのか、それとも全く別の枠組みが導入されるのか、私自身も一軽自動車オーナーとして動向に注目しています。
EVへの対応と共に、将来の存続に赤信号が灯っているのが、日本の軽自動車規格です。
EV化する事で、本来のシティーコミューターとしての存在感は高まると思われますが、税制の優遇処置の根拠にもなっている例の660ccという排気量の括りに意味がなくなってしまいます。
そうなると、サイズの規制も見直すべきだという声が出るのは必死で、結局、軽自動車規格の消滅につながってしまうのではないでしょうか。
このまま行くと、世界中のクルマは、すべてBEVへとシフトするのは必至でしょう。
アメリカと中国の覇権争いは熾烈を極め、ヨーロッパもその波に飲み込まれているというのが現状です。
今まで唯一、この状況を薮睨みでうかがっていたのが日本と言えますが、ここに来て決断を迫られている(決断の期限が来た)といった感じなのではないでしょうか。
一国の将来が掛かっているだけに間違いが許されないこの決断。実に難しい問題だと思いますね。
プリウスの今後。とりもなおさず、ハイブリッドの将来性にかかっていると思います。
既存の化石燃料を効率よく使いながら、環境適応性とクルマの動的性能のバランスをとっているという意味では、正当性が高いと思うのですが、世界中で圧倒的に高まり続けるEV化の圧力の前では、なすすべもないというのが実情でしょう。
5代目プリウスのトピックス。カラーと共にそのフォルムも語らないわけにはいきません。
歴代、先進性の表現をテーマにデザインが進めてこられたと思うのですが、ここに来てスタイリッシュさを純粋に追求したかのようなフォルムに方向性を変えたように感じさせます。
同時に、前代までにあった、アヴァンギャルドさ故の違和感が、どこにもないというところにも要注目だと思いますね。
山吹色の5代目トヨタ・プリウスを見かけました。
以前も書いたような気がしますが、このカラーは実に挑戦的ですよね。
もう一つの新色、グレーと共に「新世代感」を強烈に主張していると思います。
現在でも時々見かけるAE86、その多くが白と黒のツートーンカラーのものです。
ショルダーラインから上が白、下が黒という組み合わせは、真ん中の黒いストライプが無ければ、まんまパトカーです。
でも、当時のトヨタ車の中では、ダントツに洗練された印象で、羨望の眼差しを送っていた記憶がありますね。
現在の86、GR86の語源になったAE86は、昨日書いたようにカローラレビン、スプリンタートレノ共通の車両型式番号です。
ちなみに、両車の一番目立つ違いはフロントマスクで、レビンが通常の角形ヘッドランプ、トレノがリトラクタブルヘッドランプを採用しています。
個人的には、やはり当時流行のリトラクタブルヘッドランプを採用したトレノが好みですね。
白い初代トヨタ・86を見かけました。
傘下のスバル伝統の水平対向エンジンをフロントに積み、後輪を駆動するFRスポーツカーとして2012年にデビューした同車、手軽に味わえる本格スポーツカーとして、マニアからの熱い支持を得ています。
私個人は、かつてのAE86(カローラレビン、スプリンタートレノ)の印象がいまだに根付いていますね。
我が愛車のツートーンカラー。ちょっと変わっていて、トップのブラックはカーフィルムなんですよね。
カーボン調の模様がついているのも面白いですが、実用面では、フッ素コーティングが施されているため、汚れてもさっと拭き取るだけで綺麗になるという良さがあります。
これが実に楽で、このことだけでも、ツートーンカラーにして良かったと思っているんです。
同じクルマのツートーンカラーとソリッドカラーのモデルを並べてみた場合、クルマのフォルムそのものをより感じさせるのはソリッドのほうでしょう。
このことから何が言えるかというと、フォルム自体に彫刻的な魅力があるスポーツカーなどにはソリッドカラーが、比較的シンプルな形状の2BOXハッチバックやワンモーションフォルムのミニバンなどにはツートーンカラーが似合うという法則があるんじゃないかということなんですよね。
クルマのツートーンカラー…ブームに留まらずすっかり定着した感があります。
かくいう私も、今の愛車で初めてツートーンカラーにしたんですが、満足度は高いです。
何より、クルマのディテールにアクセントがつき、より高品質に見えるような気がするからです。
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