6/30の傍観車
パナメーラから始まったポルシェのセダン。
現在では、タイカンというEVセダンも登場して、2ドアより4ドアのモデルのほうが多くなりましたよね。
ファミリーで乗れるようになったポルシェ…いい時代になったものです。
パナメーラから始まったポルシェのセダン。
現在では、タイカンというEVセダンも登場して、2ドアより4ドアのモデルのほうが多くなりましたよね。
ファミリーで乗れるようになったポルシェ…いい時代になったものです。
白い3代目ポルシェ・パナメーラを見かけました。
「八つ目」のLEDヘッドライトも、すっかり見慣れましたが、全体のシルエットも、初代に比べたら雲泥の差でスッキリとしたものになりましたよね。
とにかく、「ポルシェといったらこのカタチ」というものを、セダンという形状に落とし込んだことだけで、私はすごいと思うんですが…
クラウンの変遷について書いてきましたが、それを踏まえた上で先日見かけたクラウンスポーツ…
私には、デザイナー達のもがき苦しむ様子が、見てとれるような気がするのです。
全体のシルエットから細部のライン、面に至るまで、どこか迷いのようなものが感じられ、結果としてフォルムがスッキリしていませんよね。
やはり、これが安心して見れるようになるには、次の代を待たなくてはならないのかもしれません。
永遠に支持されるなんて事は、幻想に過ぎないという考え方もありますが、企業としては、ブランドを存続させ続けることが絶対使命ですから、あの手この手でユーザーにお伺いを立てる訳です。
クラウンの変遷を見ていると、そんなことをひしひしと感じざるを得ません。
クラウンの変遷。
何度かその大きな波はあったのですが、この16代目ほど大きく変貌したことはありませんでしたね。
伝統のFRレイアウトはセダンのみに留め、FFをメインに展開するというのも大英断だと思いますし、多くの新しい車型を設けたことも、挑戦と言えるでしょう。
これで次世代のユーザーにもクラウンが受け入れられていくのかどうかは、時を待たなければ分かりませんが、いずれにせよトヨタの決断を理解することは出来ます。
ブロンズカラーの16代目トヨタ・クラウンスポーツを見かけました。
初代の登場から来年で70年を迎える国産屈指の長寿モデルですが、以前も書いた通り、バッジ以外は全く原型を留めない程の変貌を遂げていますよね。
特に今回見かけたスポーツは、私のような古いクルマ好きには、何度見てもこれがクラウンとは信じられないんですが…
水素を燃料として使う水素エンジン車と同様に、水素をリアルタイムで発電し、モーターを駆動する燃料電池車(FCV)も即時性という点では優れていますよね。
また、バッテリーの寿命と「へたり」の問題も抜本的解決の道は険しいと聞きます。
これらのことを思う度に、世界的にもっと冷静な判断が必要と考えてしまうのは、私だけでしょうか?
次世代乗用車に向けた持ち玉が豊富な日本の自動車メーカー。
何度か書いていますが、内燃機関にこだわりがある私が期待しているのが水素エンジン車です。電気を一旦バッテリーに充電して使うBEVに比べて、水素を燃料として直接エンジンを駆動出来る即時性は大いに有利な点だと思うんですが、どうでしょう?
欧米、日本以外のアジア圏で、確実に次世代乗用車の本命として受け入れられつつあるBEV(電池を搭載した電動車)。
日本は、プリウスを代表とするハイブリッドカーの世界に先駆けた普及実現が思わぬ足枷となって、完全に出遅れた状況にあります。
また、日産・サクラの大ヒットで身近になった印象もある小型EVも、今後は安価で高性能な中国製EVに取って代わられる可能性が高く、先は明るくありません。
先のHVやPHEV、水素エンジンなど、日本は持ち玉が多いだけに悔やまれますが、後々、器用貧乏と呼ばれることのないよう立ち回ることが求められます。
BYDの話を続けましょう。
このメーカーが中国の地でバッテリー製造からスタートしたことは、先に書きましたが、支援者に世界有数の投資家、ウォーレン・バフェットやビル・ゲイツの名があることを忘れてはなりません。
確実に有望で、さらに大化けすることをこのことは保証していると言え、近いうちにEV分野で覇権を握ることが考えられます。
ただ、中国には政治体制などで、何かと不安要素もあるだけに、難しい対応が求められそうですね。
今回見かけたBYD・ATTO 3。昔、中国の製品に感じたある種の野暮ったさをまるで感じさせないのには驚かされますね。
全体を通して破綻のないスタイリング、デザインは、裏返せば、「どこかで見たことのある」といった類のものなんですが、これとて、ある程度の実力がないと製品として成立させることはできません。
かつて日本の企業が通ってきた道を、凄い勢いで追いつき追い越していく…BYDのクルマには、そんな強かさを感じてしまうのです。
BYDというメーカー。
中国で1995年にバッテリーメーカーとして創業され、電動車に進出してきたという、いかにも現代らしい背景を持つ会社で、今まさに躍進の真っ只中といえます。
高度成長期の日本メーカーも、こんな感じだったのではと想像したりしますが…
白いBYD・ATTO 3を見かけました。
最初、リアとご対面したのですが、バラ文字で横に広がる「BUILD YOUR DREAMS」の文字が何のことだか分りませんでした。
ハッチの右下にはATTO 3の名があったため、後で調べてみたらBYDのクルマだと判明し、先の文字の略がBYDなのだと初めて知った次第です。
たとえエンジンがなくなっても、個人の移動手段としての「クルマ」という存在だけは無くならないことを祈るばかりですよね。
気ままにハンドルを切って、どこに行くともなく、マイカーを走らせる豊かな時間は、かけがえのない物だと思うからです。
エンジンの未来。
化石燃料の使用は出来なくなるかも知れませんが、水素などを利用して、次世代にも生き残るという話がありますよね。
トヨタなどが熱心に取り組んでいるようですが、世の中の動き次第ではモノになるかもしれないという期待を抱かせます。
個人的にも応援したいという気持ちなんですが、果たしてどうなることやら…
N-BOXのエンジンが凄いという話を書きましたが、今後、クルマが完全にEV化するということになると、これは全く無駄になってしまう可能性がありますよね。
考えたくもない話ですが、ポルシェやフェラーリなどの芸術的とすら言えるエンジンも、博物館入りという事態を考えておかなくてはいけないのかも知れません。
N-BOXの凄いところは、ライバルメーカーのエンジニアからもため息が漏れるほどの、圧倒的なクルマとしての性能だと言います。
元々、バイク屋として、エンジン性能には定評があったところに、初代のエンジンを開発するにあたって、F1のエンジニアを集結し、徹底的にブラッシュアップしたというから、思い入れの程が知れます。
ちなみに誰でも分かるNBOXと他社モデルとの差は、ノンターボモデルにおいて顕著で、上り坂や高速道路での加速時、軽らしからぬ余裕があるんですよね。
まったく恐ろしいモデルです。
長らく、小さな子供がいる家族専用の大人しい乗り物という存在だった軽スーパーハイトワゴンに激震が走ったのが、言うまでもない、2011年のホンダ・N-BOXの登場です。
それまでのホンダ軽の停滞を一気に巻き返した感がある、このスーパーヒットモデルは、今に至るまでトップ争いの一員であり続けています。
もはや、完全な定番商品として盤石の様相を見せる同車は、これ一台で一つの自動車会社が成立すると言われるほどの成功を収めたのです。
濃いグレーメタリックの3代目スズキ・スペーシアカスタムを見かけました。
先代は、アタッシュケースをモチーフにしたというデザインが、なかなか個性的でしたが、このモデルは、「対N-BOX」をどうしても意識してしまうデザインに痛々しさを感じてしまいますね。
ただ、品質感の向上は目覚ましく、ダイハツと並ぶ「良品廉価」メーカーの面目躍如ということは言えると思います。
これだけ激動の時代となると、古豪自動車メーカーが生き残っていくのは至難の業なんでしょうね。
マセラーティを見ても、昔はライバルだったアルファロメオもろとも、フィアットの傘下に入っていますし、そのフィアットも今やステランティスの子会社になっています。
今後さらにEV化などの合理化が進んでくると、メーカーの淘汰、統合はさらに進むものと思われ、なんだか寂しい気分になってしまいますよね。
近年のマセラーティは、エンジンを同じグループのフェラーリと共用するなど、だいぶ合理化が進んでいるようですね。
これは、陰では、ユニクロとGUの関係と同じだなどと揶揄されていたりしますが、このメーカー、実は結構な古豪で、レーシングカーの世界では、1920年代から1930年代、アルファロメオと双璧をなす存在だったと言います。
時々、ヒストリックカーのレースなんかで、とんでもなく美しいフォルムのレーシングカーを見かけることがあります。
白いマセラーティ・レヴァンテを見かけました。
昔なら5ドアハッチと呼んでいたようなモデルですが、今はこれもSUVということです。
巨大なトライデントのエンブレムが主張する独特なフロントマスクは、他のモデルと共通で、正面からは、誰が見てもマセラーティと分かるものですが、サイド、リアビューは、マツダの車かなと思ってしまうような感じでしたね。
今のユーザーがクルマに求めることの中で、エレガントさというのは、どの辺の重要度に位置するんでしょうか。
私なんかは、ほとんど筆頭に挙げられるくらいなんですが、今のご時世、こんなことを言うユーザーはほとんどいないんでしょうね。
口を開けば、「コスパ」、「タイパ」などという言葉が飛び交う昨今、「エレガント」はすっかり埃を被った言葉となってしまったんでしょうか。
話は戻ってシトロエン・C6についてですが、先日、久しぶりに見かけた際、何となく違和感があったんですよね。
これはどういうことかなと考えていたんですが、結局、ガラス面が広く、華奢に見えてしまっていたということなのではないかという結論に至りました。
2005年発売ということですから、衝突実験等はしっかり行っているはずですが、デザインの表現として今のクルマとは違うエレガントさなどを優先させた形なんだろうと思われます。
やたらタフネスさを強調したSUVなどが溢れかえる昨今、これは相当新鮮な印象でしたよ。
シトロエンの上級車種。今はDSオートモビルズという別会社が立ち上がり、それを一手に引き受けていますよね。
往年の名車DSにあやかった型番は、ボトムレンジのDS3からトップレンジのDS9まで多岐にわたり、近年ではサルーンだけでなくSUVのラインナップにまで広がっています。
これは、ちょうどトヨタとレクサスの関係と同じだと言えます。
横綱相撲の様相を見せるN-BOXの販売。
キープコンセプトのデザインを見てもその自信の程が窺い知れるのですが、そんな中にも変化の兆しを見つけることはできます。
それは、カスタムにおいて顕著なんですが、いわゆる「オラオラ系」からの脱皮です。
それまでのメッキがギラギラしたヤンチャなものから、落ち着いたブラックを配した「大人のカスタム」への変化は、きっと多くのユーザーから歓迎されるに違いありません。
なんと言っても、N-BOXのカスタムを買うのは、ほとんどが若い走り屋のような層ではなく、パワーのゆとりを求める大人のユーザーですからね。
3代目になっても代わり映えのしないN-BOXのデザイン。
勿論これには、メーカーの確固たる思惑があるわけで、いわゆる確信犯であることは間違いありません。
そうです。これこそ「売り上げナンバーワン」の凄みということなのです。
グレーの3代目ホンダ・N-BOXカスタムを見かけました。
昨年モデルチェンジされ、すっかり街中でもお馴染みの存在となりましたが、正直、新味は全くありませんよね。
デザイン的にも、3代目と言いながら、むしろ初代の印象を強く感じさせるフォルムに拍子抜けした人も多いのではないでしょうか。
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