3/31の傍観車
クルマで胎内回帰を味わうなら、よりコンパクトなサイズのものが良いですよね。まさにクルマを着るように纏うように感じることができるからです。
ビートルと共に昔からこの感覚を味わえると言われていたポルシェ911なんかも、デビュー当時は本当にコンパクトなサイズでしたものね。
クルマで胎内回帰を味わうなら、よりコンパクトなサイズのものが良いですよね。まさにクルマを着るように纏うように感じることができるからです。
ビートルと共に昔からこの感覚を味わえると言われていたポルシェ911なんかも、デビュー当時は本当にコンパクトなサイズでしたものね。
ビートルのデザインの魅力。それは「インボルブド感」などと言われる「包まれ感」にあると思います。
あの、亀か卵のようなフォルムの中に収まったドライバーは、胎内回帰の感覚を味わうことになり、一度これを体験してしまうと離れられなくなると言われています。
私自身も、ビートルではありませんが、丸っこいクルマを乗り継ぎ続けており、その魅力に取り憑かれたものの1人なのです。
ミニとともにリバイバルカーをリードしてきたのがVW・ビートルでしょう。
こちらは惜しまれつつも2020年には販売を終了し、街中で見かける現存車も徐々に減ってきているような気がします。
環境対応に無理が生じたというのが、生産終了の理由だそうですが、デザイン優先のクルマの選択肢が一つ減ってしまったのは残念です。
ミニならではの特徴のひとつが「ゴーカートフィーリング」でしょう。
ホットハッチを操る喜びを端的に表した言葉ですが、的を得たネーミングだと思います。
近年は、車の乗り味も電子制御で如何様にも変化させることが可能となり、モード選択一つで高級車宜しくしなやかな乗り味を選んだり、先のゴーカートフィーリングを選んで、峠を攻めて走るなんてことも意のままですから、まさに鬼に金棒ですよね。
ミニの魅力のひとつが、シンプルモダンを地で行ったようなインテリアデザインでしょう。
これは、他に類を見無いテイストで、ミニマルアートのようなダッシュボードデザインを見ているだけでもワクワクします。
これに賛同する人は、「これじゃなきゃ」ということでミニを選んでいると思いますね。
デザインは大きく変わろうとも、日本でのミニ人気は不動のものがありますよね。
コンパクトなサイズ感(実際は結構大きなクルマですが)や、親しみやすいレトロモダンなデザイン。まさに日本人好みなクルマと言っても過言ではありません。
BMWが企画製造を担うようになって、ディーゼルやEVなどへの対応も熱心になり、アップデートという点でも心配がなくなりましたし、特に輸入車ということを意識しなくても、単にオシャレなクルマを選んだら、たまたまミニシリーズだったという事も多いのではないでしょうか。
白いミニ・カントリーマンを見かけました。
昨年登場した新しいモデルでしたが、以前、クラブマンと名乗っていた時代とずいぶんイメージが変わりましたよね。
デザイン的にも、過去の定石に囚われずモダンなSUVを模索した形跡が見て取れます。
個人的な好みという点では「?」ですが、今後も生き残っていくにはこの方向しかなかったのではないかという気もしています。
個人的にフランス車好きなこともあって、ヤリスが彼の国で生産され、受け入れられていることには、喜びを隠せません。
また、以前より、PSAグループとも緊密な関係を保っていて、先にも書いたフルゴネットの姉妹車展開などもすっかり定着しています。
フランスで販売を続けるということは、合理的な美しさに磨きをかけることにもつながり、トヨタデザインにとって大きな収穫があったことは想像に難くありません。
ヤリスは初代からグローバル展開をする世界戦略車ですよね。
事実、欧州でも受け入れられ、いまだにグローバルスタンダードであり続けているのはお見事と言えます。
特に、芸術の国フランスでは、現地生産されていることもあり、すっかりお馴染みとなっているようで、日本人として誇らしい気分ですよね。
白い4代目トヨタ・ヤリスを見かけました。
ほとんど素の状態のスタンダードモデル、もしくはビジネスモデルと思われましたが、有機的なボディデザインのおかげで、そんなに見窄らしい感じがしなかったのは良かったですね。
ただ、どこか間が抜けた印象があったのも事実で、この辺は、スタンダードモデルが一番まとまりがあって美しい欧州のコンパクトカーとの差なのかもしれません。
ミニバンが社用車の主流となって久しい訳ですが、そんな意味では、一昨年デビューした3代目トヨタ・センチュリー(SUV)は、実にトヨタらしく的を射たモデルだと思いますね。
ミニバン的要素と使い勝手に優れたSUV的要素の両方を満たすこのクルマこそ、多くのビジネスパーソンが社用車(移動オフィス)に求めていたものに他ならないからです。
今の日本を代表するミニバンと言ったら、トヨタ・アルファードであることに異論を挟む人はいないでしょう。
豪華さ、風格、どれをとっても一級品で、ヘタをするとレクサス版のLMよりイメージとしては上だったりします。
また、芸能人やセレブなどの移動オフィスとして使用されることも多く、実際、都心では、黒塗りのアルファードがごろごろビルの前に停まっていたりします。
昭和の頃の黒塗り社用車と言ったら、トヨタ・クラウンやセンチュリー、メルセデス・Sクラスなどの大型セダンだったものですが、すっかり様変わりしたわけです。
本来、日本では、ファミリーカーであるはずのミニバンですが、見かけるのは勇ましいカスタム系ばかりというのが実情です。
おかげで、個人的には、この手のクルマを見かけると、煽られるかもしれないから注意しなければと身構えてしまったりします。
実際、カスタム系ミニバンはオラオラ顔の見た目通りに、乱暴な運転をするドライバーも多く、何度か怖い思いもしていますからね。
濃いグレーメタリックの2代目トヨタ・ノアを見かけました。
エッジの効いたヴォクシーに比べてマイルドなデザインを採用するノアは、ファミリーユースを狙ってリリースされたモデルということになっています。
ただ、売れ線は、圧倒的にスポーティーなカスタム系であるヴォクシーの方で、今やこちらは希少車的存在となっていますよね。
初代から15代目まで、クラウンは紛れもなく日本を代表する高級車(プレミアムカー)であり続けた訳ですが、一方で土着的、ガラパゴス的な存在として、グローバルレベルでは、なかなか評価されることのない存在だったと言えるんではないでしょうか。
そんなジレンマを打破するという命題を背負ってデビューした16代目。見事なまでにその目的を果たしたと私は思います。
今後は、世界の名だたるプレミアムカー達の中に混じって、互角に戦っていくに違いありません。頑張れ、クラウン!!
クラウンスポーツのカッコよさ。私が一番感じるのは、踏ん張りの効いたリアの意匠です。
ワイドなサイズが功を奏して、スポーツカーらしいグラマラスでセクシーな雰囲気も満点です。
それにしても、こんな感じ、今までの国産車には無かったと思いますね。
グレーのトヨタ・クラウンスポーツを見かけました。
あえていうと、16代目クラウンのバリエーションの一つなんですが、過去、こんなコンセプトのモデルは存在していなかったんで、何代目という表記は必要ないと判断しました。
それにしても、グローバルレベルの格好良さですよね。若手のインハウススタイリスト達によってデザインされたということですが、さすがトヨタ、人材の宝庫だと思います。
SUVの高級輸入車。近年、多くの雲上ブランドからもリリースされていますが、ラングラーのような立ち位置のものはあまり無いと思います。
あえて挙げるとすれば、メルセデス・Gクラスとランドローバー・ディフェンダーあたりでしょうが、この2台を泥だらけ傷だらけにして乗る勇気があればという前提があっての話であることは言うまでもありません(笑)
日本では高級輸入車とされるジープ・ラングラー。
それでも、荒地に持っていけば、思う存分、本格四駆の性能を満喫することができることは間違いありません。
しかも、泥だらけだろうが傷だらけだろうが様になるのです。
考えようによっては、こんなに都合の良いクルマは他にないかもしれません。
先日、クルマの盗難について報道されていましたが、その中で、「高級輸入車のジープ・ラングラー」という表現が使われていて、はたと首を傾げてしまいましたね。
ラングラーは輸入車であることは間違いありませんが、果たして高級車だろうか…?
確かに車両価格は500万円前後と決して安くはないですが、今では国産中級車でも500万円程度のモデルはざらにありますし…
私は、タフなギアと高級車というキーワードが、頭の中でどうにもリンクしなかったんですが、よく考えてみると日本におけるラングラーには類まれな「ステイタス性」があるということに気付きました。
それをもって、あの報道ではラングラーを高級輸入車として扱ったんだと合点がいったわけです。
黒い4代目ジープ・ラングラーを見かけました。
日本人がジープに抱くイメージを最も色濃く体現しているのが、このラングラーというモデルでしょう。
個人的にもクラシカルでありながら、現在でも、ヘヴィーデューティーなSUVの頂点に君臨することに尊敬の念を隠せません。
ホンダ・eは、エフォートレスという要素以外にも大きな売りがありましたよね。
それは、他に類を見ない先進的かつ前衛的な装備です。
例えばダッシュボード全面に広がるディスプレイには、クルマの計器としての情報以外にも、様々なエンターテインメント情報を映し出すことが出来、カーインテリアの新しい提案に満ち満ちていました。
個人的には、これが所謂「パイロット版」で終わることなく、これから登場する新しいモデルに生かされていくことを心から期待しています。
2020年のホンダデザインの変貌を心底歓迎していた私ですが、その後の販売不振には心痛みましたね。
やはり、分かりやすいスポーティー路線に比べて、エフォートレスというスタイルはカーデザインにおいては難しかったのかもしれません。
そういえば同じようにエフォートレスを謳ったダイハツ・ミラトコットも一代限りで姿を消してしまいました。
白いホンダ・eを見かけました。
2020年にセンセーショナルなデビューを飾ったこのクルマ、その未来的なアーキテクチャとデザインに心底驚かされたのを昨日のことのように覚えています。
とにかく、それまでのスポーティー一辺倒の路線から、シンプルで上質な生活感を感じさせるデザインに大きく舵を切ったことに私は感動しましたね。
これは、4代目フィットあたりから明確になってきた方向性で、このまま行けば、ホンダは久しぶりのルネサンス期を迎えるのではと思ったものです。
先日、紺色のプジョー・リフターを見かけた直後、全くの偶然に、このクルマの姉妹車であるシトロエン・ベルランゴ(しかも同じ紺色!)を見かけました。
リアの印象は、ネームバッジの違いとランプ類の装飾の若干の違いくらいで、ほとんど同じなんですが、フロントの印象はまるで別のクルマというくらい違うんですよね。
シトロエンの方は、例のアヴァンギャルドテイストで、誰がどこから見てもシトロエンというもの。プジョーも他のモデルと同様のテイストでまとめられており、質実剛健な中にも、品の良いオシャレさを感じさせるものです。
この差を出せるのは、やはりデザイナーの腕ということなんでしょうか。
生活臭がやたら強い日本のミニバンに対して、オシャレで洗練された欧州の生活を感じさせるフルゴネットに憧れて、フルモデルチェンジの際、こちらの方向にかじを切ったのが3代目トヨタ・シエンタです。
いかにも欧州車を思わせる洒落たカラーリングも功を奏してスマッシュヒットとなりましたよね。
フルゴネットがオシャレに見える理由。
使い勝手は日本のミニバンとそう違いはないんですが、やはり欧州独特のバカンス文化などから、レジャー用途に特化したイメージが強いからではないかと考えたりしています。
ピンクカラーのクルマ…昔からポルシェやメルセデスなどでは定番色として存在していたようですが、ここ日本でも1950年~60年代には結構普通にラインナップされていたということです。
とはいっても、ドイツ車のような真ピンクではなく、桜色のような、いかにも日本的な趣のある淡い色調だったんだそうです。
当時の国産車といえば、アメ車のデザイン的影響をモロに受けていましたから、ピンクのキャデラックなんかを日本的に解釈した感じだったんでしょうかね。
売れ筋ではないクルマのカラーリング。実際購入するとなると、なかなか勇気がいる選択だと思いますよね。
よく言うリセールバリューが低くなることへの不安から、好きなカラーとは違う一般的な売れ筋カラーにしたというユーザーも多いのではないでしょうか。
私も個人的には、ピンクのクルマが良いなと思うんですが、実際購入はしていませんし…
赤いメルセデス・Gクラス(ゲレンデヴァーゲン)を見かけました。
この色は珍しいですよね。でも、なかなか魅力的な雰囲気を醸し出していましたね。
多分、単純な赤ではなく、ちょっとシックでダークな色調だったからだと思います。
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