11/9の傍観車
見た目は流麗でスポーティーな印象の、背が低いクルマ。
実際、所有することになったオーナーは、寝そべって潜るようにドライバーズシートに着座せねばならず、苦労することになります。
これが、お腹が出た中年ドライバーだったらさらに地獄は深まりますね。
それでも、かっこいいクルマに乗っているという自己満足のために、多くのドライバーがこれらのクルマに挑戦しているわけです。
見た目は流麗でスポーティーな印象の、背が低いクルマ。
実際、所有することになったオーナーは、寝そべって潜るようにドライバーズシートに着座せねばならず、苦労することになります。
これが、お腹が出た中年ドライバーだったらさらに地獄は深まりますね。
それでも、かっこいいクルマに乗っているという自己満足のために、多くのドライバーがこれらのクルマに挑戦しているわけです。
車高の低さにカッコ良さを感じる時代は終わったと思っていたら、近年、5代目プリウスなどが登場、ヒットしたということで、やはりこれは普遍的な美なのかと思いを改めることとなりました。
そういえば、背が高いことが売りのSUVで、あえて背の低さを強調したクーペスタイルを提示したレインジローバー・イヴォークなんかの例もありましたよね。
全高が1310mmしかなかったカリーナED。
でも当時は、それが当たり前でした。
5ナンバー枠の中でワイド・アンド・ロー スタイルを実現しようと思うと、仕方なかったんでしょうが、後席に大人が乗車するのは正直キツかったと記憶しています。
大ヒットの裏側に痩せ我慢があったということでしょうか。
かっこいい4ドアハードトップの流れを汲むのが、5代目トヨタ・プリウスでしょう。
スーパーカーかと思うような傾斜したAピラーからなだらかに弧を描くサイドビューは、このクルマのトピックですが、全高はしっかり1420mmあるというところがミソでしょう。
ちなみに1980年代のカリーナEDの全高は1310mmでしたね。
CLSが属する4ドアハードトップという車型。
1980年代の日本で一大ブームとなったトヨタ・カリーナEDなどがアイデアの源となり、のちのヨーロッパでリバイバル?されるや世界的なヒットとなったことは記憶に新しいところです。
本来合理的なことを旨とするヨーロッパで、このような「カッコ良さ優先」のクルマがヒットしたということは驚きでしたね。
白い3代目メルセデス・CLSを見かけました。
代を重ねるごとに流麗なフォルムは磨きをかけられ、この3代目に至ってはポルシェ・パナメーラも真っ青という滑らかなスタイリングとなりましたよね。
ただ残念なことに、2023年には生産終了し、後継車もないということです。
ホンダ・ビートの後継と言われたのが2015年に登場したS660です。
F1マシンを彷彿させる尖ったスタイリング、その時在籍した若手&ベテランエンジニア有志が総力を上げて開発した素晴らしいモデルですよね。
ただ、一点、個人的に残念だったのがエンジンで、可能な限りチューンナップされていたものの、N-BOXに搭載された3気筒DOHCターボエンジンのリファインに留まっていたというところですね。
ビートのトピックス。
1990年代のホンダは、ターボに頼らない高出力エンジンの開発に熱心で、このクルマに搭載されたのも自然吸気3気筒SOHCに三連スロットルと燃料噴射制御システムを組み合わせたもので、軽自動車の自主規制64psを実現していました。
肝はSOHCというところで、他社が安直?にDOHCに頼る中、機械的効率を極限まで高め、レッドゾーンの8500rpmまできれいに吹け切る傑作エンジンを作り上げたホンダには、「エンジン屋」としての意地を感じざるを得ませんね。
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